【防災士が解説】防災×GIGAスクール構想⑲|「評価されない仕事」を守ることが学校防災を強くする

防災対応の多くは、目に見える成果として評価されにくい仕事です。
何も起きなければ「当たり前」、混乱があれば批判されやすい。
しかし現場で学校を守っているのは、この“評価されにくい仕事”の積み重ねです。

この記事では、防災士の視点から、防災×GIGAにおける「見えない仕事」をどう守るかを整理します。


■① 防災対応は成果が「出ない方が成功」

防災の成功は、

・混乱が起きない
・事故が起きない
・問い合わせが少ない

という「何も起きない状態」です。
これは評価されにくい一方で、最も難しい成果です。


■② GIGA運用は静かに効く仕事が多い

防災×GIGAで行われている多くの作業は、

・事前設定
・定型文の整備
・運用ルールの共有

といった、表に出ない仕事です。
しかしこれがあるかないかで、災害時の差は決定的になります。


■③ 防災士から見て多かった失敗

現場で多かったのは、

・準備していた人ほど評価されない
・トラブル対応だけが注目される
・静かな成功が記録されない

この結果、防災運用が属人的になり、継続できなくなります。


■④ 「見えない仕事」をGIGAで残す

GIGAを使えば、見えない仕事を可視化できます。

・運用ログ
・更新履歴
・判断の記録

これらは、次に続く人を助ける防災資産になります。


■⑤ 行政が言いにくい本音

行政側も、学校現場の見えない努力が重要だと分かっています。
本音では、「続けられる形で回してほしい」と考えています。

評価されない仕事を守ることは、現場を守ることです。


■⑥ 自律型防災は「支える側」がいて成立する

自律型避難や判断の裏側には、

・情報を整える人
・基準をまとめる人
・更新を続ける人

が必ずいます。
この支える側が疲弊すると、防災は崩れます。


■⑦ 評価軸を「成果」から「継続」に置く

防災×GIGAでは、

・派手な成果
・一時的な改善

よりも、

・回り続けているか
・更新されているか

を評価する方が、現実に合っています。


■⑧ 継続できる人を守る設計が必要

継続には、

・無理をしない
・責任を集中させない
・役割を分散する

設計が不可欠です。
GIGAは、その分散を支える道具になります。


■まとめ|静かな仕事が学校防災を支えている

防災×GIGAの本質は、目立つ成功ではありません。
静かに、当たり前に回り続けることです。

結論:
防災×GIGAでは、「評価されない仕事」を守り続けられる学校ほど、災害に強い。

防災士として現場を見てきた中で、
準備と更新を淡々と続けていた学校ほど、災害時の混乱が少なく、対応も安定していました。
見えない仕事を守ることが、最大の防災です。

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