SDGs目標11は「包摂的で安全、強靱な都市」を掲げています。しかし近年、観光地やイベント都市で進む“過密化”は、災害時に都市の弱点として一気に露呈します。平時のにぎわいが、非常時には命のリスクへと反転するのです。
■① 観光地は災害時に人口が読めない
観光地や大型イベント開催地では、
・実際の滞在人口が把握できない
・住民登録人口と大きく乖離する
という問題があります。災害対策は「想定人口」に基づくため、過密は想定外を生みます。
■② 避難所・交通・通信が同時に破綻する
災害発生時、
・避難所が一瞬で満員
・公共交通が停止
・通信回線が逼迫
といった事態が連鎖します。観光客は土地勘がなく、情報取得も遅れがちです。
■③ 実際に多かった失敗
実際に多かった失敗は、
「観光客はすぐ帰るから大丈夫」
という前提で備えをしていたケースです。交通が止まり、数日間“帰れない観光客”が発生しました。
■④ 現場で見た誤解されがちポイント
現場で見た“誤解されがちポイント”は、
「観光客は自己責任」
という考えです。実際には、住民と同様に保護対象となり、行政対応が必要になります。
■⑤ 行政側が言いにくい本音
観光振興と防災は、ときに相反します。
・「危険」を強調すると集客に影響
・事業者との調整が難しい
という事情があり、過密リスクを強く発信しにくいのが現実です。
■⑥ 防災視点で必要な都市設計
これからの都市には、
・分散型観光
・複数ルートの避難導線
・多言語防災情報
が不可欠です。にぎわいを前提にした防災が求められます。
■⑦ 住民・事業者ができる対策
・観光客向け防災マップ整備
・イベント時の避難訓練
・宿泊施設での防災案内
これらは都市の耐災害力を高めます。
■⑧ SDGs目標11が示す本当の意味
強靱な都市とは、
「人が多いことを前提に壊れない都市」
です。過密を否定するのではなく、受け止める設計がSDGsの視点です。
■まとめ|にぎわいは備えとセットで
観光と防災は切り離せません。
結論:
人が集まる都市ほど、防災力が問われる
防災士として、観光地で混乱が拡大する現場を見てきました。にぎわいを守るためにも、平時からの備えが都市を救います。

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