SDGs目標11「住み続けられるまちづくり」は、災害に強いインフラや都市計画だけでなく、住民一人ひとりの日常行動が前提となる目標です。防災の現場では、路上駐車や私有物の放置が、想像以上に人命救助や避難行動を妨げている現実があります。
■① 災害時、道路は一瞬で「命の通路」に変わる
普段は生活道路として使われている道も、災害が起きた瞬間に救急車・消防車・支援車両が通行する命の通路になります。その幅が数十センチ狭いだけで、救助が止まることがあります。
■② 実際に多かった失敗|「いつも通り」が通用しない
現場では、路上駐車された車両や歩道に置かれた物が原因で、車両が進入できないケースが何度もありました。日常の癖が、そのまま災害時の障害になります。
■③ 私有物でも「公共リスク」に変わる瞬間
植木鉢や物置、簡易フェンスなどは私有物でも、倒壊・散乱すれば道路や避難路を塞ぐ危険物になります。災害時には所有の区別は意味を持ちません。
■④ 現場で見た“誤解されがちポイント”
「うちは少しだけ」「通れる隙間はある」という判断が、連続的に重なると完全な通行不能になります。一人ひとりの小さな判断が、大きな結果を生みます。
■⑤ 行政側が言いにくい本音
正直に言えば、日常の路上駐車や私有物管理について、行政の指導や強制力には限界があります。最終的に街の安全を支えるのは、住民の自主的な行動です。
■⑥ まちの防災力は「全員参加型」で決まる
都市防災は、行政だけが頑張っても完成しません。住民一人ひとりが避難や救助を想定した生活をしてこそ、機能する仕組みになります。
■⑦ 今日からできる防災的まちづくり
路上に物を置かない、車は必ず敷地内に停める、避難経路を意識して物の配置を見直す。特別な準備より、日常の見直しが最も効果的です。
■⑧ SDGs目標11が求める本当の姿
持続可能な街とは、平常時だけでなく非常時にも機能する街です。災害時に人と車が安全に動けることが、真の住み続けられるまちづくりです。
■まとめ|日常の行動がまちの命を守る
SDGs目標11は、災害が起きた瞬間にその価値が試されます。
結論:
道路を空ける意識が、まち全体の防災力を高める
防災士として、あと数十センチ空いていれば救えたかもしれないと感じた現場を何度も見てきました。日常の何気ない行動こそが、防災そのものです。

コメント