災害時、「飲み水は確保できた」という声は少なくありません。しかし同時に、「不衛生で体調を崩した」「感染症が広がった」という事例も繰り返し起きています。SDGs目標6が示す“安全な水と衛生”は、防災の現場では別物として扱うと失敗します。
■① 水があっても衛生は守れない
ペットボトルの水があっても、
・手洗いができない
・体を拭けない
・トイレ後の衛生が保てない
状況は頻発します。量と用途を分けて考えないと破綻します。
■② 現場で見た“誤解されがちポイント”
「飲める水=何にでも使える水」という誤解です。
実際は、
・飲用
・調理
・手洗い
・トイレ
で必要量も水質も違います。ここを混同すると早期に不足します。
■③ 行政側が言いにくい本音
行政の給水支援は、
・飲用が最優先
・生活用水は後回し
になりがちです。すべてを賄えるほどの水量は、初動では出ません。
■④ 衛生悪化は二次災害を生む
不十分な衛生環境は、
・感染症
・食中毒
・皮膚疾患
を引き起こします。これは“見えない災害”として被害を拡大させます。
■⑤ SDGs目標6が示す「安全」の意味
目標6の“安全な水”とは、
単に飲める水ではなく、
「健康を損なわない生活環境」を含みます。
■⑥ 家庭でできる現実的対策
・飲用水と生活用水を分けて備蓄
・体拭きシートの備蓄
・アルコール消毒の過信をやめる
・水を使わない衛生手段を用意
■⑦ 在宅避難は衛生格差が出やすい
備えの有無で、
・快適に過ごせる家庭
・数日で限界になる家庭
に分かれます。差は想像以上に大きいです。
■⑧ 衛生は「我慢」で乗り切れない
空腹は耐えられても、
不衛生は確実に体を壊します。
我慢では解決しません。
■まとめ|水の量より使い方が命を守る
災害時、水は「量」より「用途設計」が重要です。
結論:
SDGs目標6は“水をどう使うか”まで備える防災目標
防災士として、衛生対策が不十分で体調を崩した被災者を何度も見ました。水の確保と同時に、衛生を守る準備が命を守ります。

コメント