【防災士が解説】防災×SDGs目標6|給水車が来ても安心できない理由と家庭でできる現実対策

災害時、「給水車が来るから大丈夫」と考える人は少なくありません。
しかし現場では、給水車が来ても生活が回らない状況が頻発しています。
SDGs目標6が示す“安全な水への持続的アクセス”は、給水車だけでは成立しません。


■① 給水車は「万能」ではない

給水車は主に
・飲料水の確保
を目的としています。
洗濯、入浴、十分なトイレ使用までを賄う想定ではありません。


■② 行列と時間の現実

給水所では
・数十分〜数時間待ち
・重い容器の持ち運び
が当たり前になります。
仕事、介護、育児がある家庭ほど大きな負担です。


■③ 水をもらっても“使えない”ケース

容器が
・小さい
・数が足りない
・密閉できない
場合、水を十分に持ち帰れません。
水は「もらう」だけでなく「運ぶ・保管する」準備が必要です。


■④ トイレ問題が生活を止める

飲み水は我慢できても、
トイレは我慢できません。
水不足は不衛生・感染症リスクを一気に高めます。


■⑤ SDGs目標6が示す本当の視点

目標6は
「緊急時だけ水が届く社会」ではなく、
日常から水を回せる社会を求めています。
家庭での備えも、その一部です。


■⑥ 在宅避難を可能にする水の備え

十分な水があれば
・避難所へ行かず
・移動リスクを減らし
・家族の生活リズムを保てます
これは立派な減災行動です。


■⑦ 家庭でできる現実的な工夫

・ポリタンクを複数用意
・風呂水を残す習慣
・使用用途を事前に決める
特別な設備がなくてもできる対策です。


■⑧ 水の備えは「量×使い方」

量だけ多くても、
使い方を誤ればすぐ尽きます。
節水ルールを家族で共有しておきましょう。


■まとめ|給水車は「補助」、備えが「主役」

給水車は命をつなぐ重要な存在ですが、
それだけに頼る防災は危険です。

結論:
水は「配られる前提」ではなく「自宅で回す前提」で備える

防災士として被災地で感じたのは、水の備えがある家庭ほど、避難所に行かず静かに生活を立て直していたという事実です。

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