防災ではよく
「インフラを整備すれば安心」
と言われます。
しかし被災地では、この前提が簡単に崩れます。
SDGs目標9が掲げる“強靭なインフラ”を、現場視点で考え直します。
■① 災害はインフラを同時に壊す
地震・豪雨・台風では、
電気・水道・道路・通信が
同時に機能停止することが珍しくありません。
一部が生きている想定は危険です。
■② インフラ復旧には想像以上の時間がかかる
ニュースでは
「復旧作業が進んでいます」
と報じられますが、
実際に使えるまでには
数日〜数週間かかるケースが多いです。
■③ SDGs目標9の本質は「止まらないこと」
立派な設備よりも重要なのは、
・部分的に壊れても機能する
・代替手段がある
・人の手で補える
こうした“しぶとさ”です。
■④ 大規模インフラほど脆い現実
巨大な施設ほど、
一箇所の破損が全体停止につながります。
被災地では
「小さく分散された仕組み」
の方が生き残ります。
■⑤ 個人防災もインフラ依存を減らす
在宅避難が注目される理由は、
インフラ復旧を待たずに
生活を継続できるからです。
備蓄・電源・トイレは必須です。
■⑥ 現場で評価される“裏インフラ”
・自治会の連絡網
・紙の掲示
・人の声がけ
これらは正式なインフラではありませんが、
災害時に最も機能します。
■⑦ 行政もインフラ万能論を修正中
近年の防災計画では、
「インフラが止まる前提」で
対策を組み立てる流れに変わっています。
これは大きな進歩です。
■⑧ インフラを信じすぎない備えを
インフラは重要ですが、
それだけに頼ると危険です。
“なくても生きられる準備”が
減災につながります。
■まとめ|防災で強いのは「止まらない仕組み」
SDGs目標9のインフラは、
豪華さではなく、
継続性が問われます。
結論:
防災インフラの価値は「止まらなさ」で決まる
防災士としての現場経験から言えるのは、
本当に人を守ったのは、
想定外でも動き続けた小さな仕組みでした。

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