大きな災害に備え、防災グッズを買いそろえる家庭は増えました。
しかし「どこに置く?どう管理する?何を優先すべき?」という悩みは尽きません。
そんな中、自宅の備蓄収納の工夫を競う
「防災備蓄収納自慢 BJ-1グランプリ」 が開催され、
見事グランプリに輝いたのが、防災備蓄収納1級プランナー・呉田清美さん。
彼女の収納術は、東日本大震災での実体験に根ざした
“本当に機能する備え” でした。
さらに今回の記事では、災害時に重要となる
「水を使わない・少量で済む歯みがき方法」 も実験結果つきで解説します。
■① 東日本大震災で痛感した「備えゼロ」の現実
震災当時、呉田さんの家庭にあった飲料水は2L×2本のみ。
食糧もほぼ底をつき、被災は金曜の午後という最悪のタイミング。
● 電気 → 3日停止
● 水道 → 4日停止
● ガス → 約1か月停止
買い出しに行っても6時間並んで購入できたのは、
乾麺・乾物・レトルト・缶詰など 長期保存できる食品ばかり。
「これらを自分で備蓄しておけばよかった」
と痛感したことが、防災収納への原点となりました。
■② 押し入れ下段を“家族の防災基地”に
呉田さんが選んだのは、リビング横の押し入れ下段。
理由は、安全性とアクセス性。
● 揺れても物が飛び出しにくい
● 誰でも取りやすい
● 重いものを置いても安心
ここに 奥行きの深い引き出し6個 を配置し、
中身を大きな文字で分類して収納しています。
▼分類はこの6つ(実践価値が高い)
- ごはん・パン
- 麺・もち
- おかず・スープ
- 軽食・おやつ
- 食事用品
- 衛生用品
特に「軽食・おやつ」には
果物ゼリー・お菓子・ぜんざいなど“心のケア”になる食品を多く備蓄。
「非常時こそ好きなものが大切。心が折れないために。」
防災士としても強く共感するポイントです。
■③ 全食品に賞味期限ラベルを貼る
備蓄の最大の失敗は
「どこに何があるのか分からない」「期限切れ」 です。
呉田さんはすべての食品に大きな賞味期限シールを貼り、
毎月1回チェック → 期限が近いものから食べる → 補充
という完全なローリングストック方式を実施。
結果、
夫婦2人が1週間生活できる備蓄量を常に維持。
自治体が推奨する家庭備蓄の理想形です。
■④ 災害時の“節水歯みがき”を徹底検証!
停電・断水時でも口腔ケアは必須。
口の衛生は感染症予防にも直結します。
今回は3つの方法が紹介されており、
それぞれの効果と水使用量を検証します。
●方法①:歯ブラシ+少量の水(約60ml)
【使うもの】
・水入りコップA(ブラシを濡らす分)
・水入りコップB(30ml)
・濡れティッシュ
・歯ブラシ
【結果】
・使用水量:60ml
・ケア効果:日常より歯垢は残るが実用レベル
ただし、
● コップ2つが必要
● 洗浄が難しくハードルが高い
というデメリットも。
●方法②:歯ブラシ+液体歯磨き(水ほぼ不要)
【使うもの】
・液体歯磨き
・歯ブラシ
【方法】
① 液体歯磨きを口に含んでゆすぐ
② 歯ブラシで磨く
【結果】
・水の使用量:約20ml
・口のさっぱり感:◎(ミントで爽快)
・磨き残し:少なく効果大
非常時の最強歯みがき方法といえます。
※「洗口液」ではなく、必ず「液体歯磨き」を使用。
■まとめ|経験から生まれた備蓄術は“すぐ真似できる”
呉田さんの備蓄術・収納術・ローリングストックは
どれも「実際に使える」「家族を守る」ことに直結しています。
さらに、
節水歯みがきの実践は、災害生活の快適さと健康維持に不可欠。
今日からできる行動まとめ
● 家のどこに備蓄するか決める
● 分類を書いて誰でも分かるようにする
● 賞味期限ラベルを貼る
● 毎月1回見直す
● 液体歯磨きを非常用に追加する
災害で困らない生活を作るのは“日常の小さな習慣”です。
あなたの家庭にも、明日から取り入れられる工夫ばかりです。

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