水で戻すタイプの非常食は、加熱不要で食べられる反面、使い方を間違えると「思ったより食べにくい」「水が足りない」といった失敗につながります。被災地経験を踏まえ、正しい使い方を整理します。
■① 水で戻す非常食とは何か
アルファ米やフリーズドライ食品など、水を加えるだけで食べられる非常食を指します。火や電気が使えない状況でも対応できるのが最大の強みです。
■② 断水時に想定すべき前提条件
被災地では「飲み水が最優先」になります。調理用に使える水は限られており、想定より少ないケースが多く見られました。
■③ 必要な水量を必ず確認する
パッケージに記載された水量は、あくまで目安です。水を入れすぎると味が薄くなり、少なすぎると芯が残ります。
■④ 被災地で実際に多かった失敗
現地派遣では、貴重な飲料水を一食で使い切ってしまい、後半の食事に困る世帯がありました。水で戻す非常食は計画的に使う必要があります。
■⑤ 冷水と温水の違いを理解する
冷水でも戻せますが、戻し時間は長くなります。冬場や夜間は、想像以上に待ち時間がストレスになります。
■⑥ 水の再利用という発想
戻した後に残る水分も、スープとして摂取できます。捨てずに飲むことで、水と栄養を同時に補給できます。
■⑦ 高齢者・子どもへの配慮
硬さが残ると食べづらく、誤嚥リスクも高まります。戻し時間を長めに取り、やわらかさを確認することが重要です。
■⑧ 今日からできる備え
一度、自宅で実際に水で戻して食べてみてください。必要な水量と時間を体感しておくことが、災害時の失敗防止につながります。
■まとめ|水で戻す非常食は「水管理」が命
水で戻す非常食は便利ですが万能ではありません。
水の量・使い方を誤ると、備えが一気に弱点になります。
防災士として被災地を見てきた立場から言えるのは、「使い慣れている非常食ほど強い」ということです。

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