【防災士が解説】食品だけじゃない。カセットボンベも「ローリングストック」が必要な理由

災害への備えとしてよく知られている「ローリングストック」。
食品を消費しながら備蓄する方法として広まっていますが、実は食品以外にも必ず対象にすべきものがあります。
その代表が「カセットボンベ」です。


■① なぜカセットボンベもローリングストックが必要なのか

カセットボンベは、長期間保管すると劣化します。

・内部のガス漏れ
・金属部分の腐食
・ゴムパッキンの劣化

古いボンベを使った場合、引火や爆発につながる危険性があります。
「未使用=安全」ではありません。


■② 劣化したボンベは非常に危険

実験映像では、劣化したボンベからガスが漏れ、
コンロに装着した瞬間に炎が吹き上がるケースが確認されています。

特に注意すべきサインは以下です。

・装着時に「シュー」という音がする
・ガスのにおいがする
・違和感を感じる

この場合は絶対に点火せず、すぐ使用を中止してください。


■③ 製造年月日の確認が最優先

カセットボンベやコンロには、必ず製造年月日が記載されています。

目安は以下の通りです。

・カセットボンベ:製造から約7年以内
・カセットコンロ:製造から約10年以内

防災用として保管している場合でも、定期的な確認と入れ替えが不可欠です。


■④ ローリングストックの正しい考え方

ローリングストックとは、

「使いながら、安全な状態を保つこと」

です。

・使わずに何年も放置する
・非常用だからと触らない

これは、逆に危険な備えになってしまいます。


■⑤ 食品+燃料はセットで考える

災害時、「食べ物がある」だけでは不十分です。

・温められない
・調理できない
・冬場は体温を奪われる

カセットボンベとコンロは、
食事・体温・精神面を支える重要なインフラです。


■⑥ 今日できる具体的な行動

今日すぐできる防災行動は、これだけです。

・自宅のカセットボンベの製造年月日を確認
・古いものは使い切って処分
・普段の調理で定期的に使用
・新しいものを補充

食品と一緒に、必ず燃料も見直してください。


■⑦ まとめ

防災は「量」より「安全性」と「現実性」です。

食品だけでなく、
カセットボンベもローリングストックすることが、
命を守る備えにつながります。

「非常用だから触らない」ではなく、
「日常で使いながら備える」。

これが、失敗しない防災の基本です。

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