避難所生活では、高齢者の体調悪化が睡眠環境と強く結びついています。被災地で高齢者支援に関わってきた経験から言えるのは、「眠れるかどうか」がその後の体調・回復・自立度を大きく左右するということです。
■① 睡眠不足が体調悪化に直結する
高齢者は回復力が低下しており、睡眠不足が続くと疲労が抜けにくくなります。被災地では、眠れない夜が続いた後に、食欲低下やふらつきが出る高齢者が多くいました。
■② 免疫力・持病への影響が出やすい
十分に眠れない状態は、免疫力の低下や持病の悪化につながります。被災地では、血圧の不安定化や慢性疾患の症状が強くなるケースも見られました。
■③ 転倒や事故のリスクが高まる
睡眠不足は注意力やバランス感覚を低下させます。夜間や早朝の移動時に転倒するリスクが高まり、避難生活の自立を難しくします。被災地では、睡眠不足が原因と考えられる転倒事故もありました。
■④ 音と光が睡眠を妨げやすい
高齢者は音や光に敏感になりやすく、避難所の環境が睡眠を壊しやすい状態にあります。被災地では、耳栓やアイマスクを使うことで眠れるようになった高齢者も多くいました。
■⑤ 我慢が体調悪化を招く
高齢者は「周囲に迷惑をかけたくない」と我慢しがちです。しかし、その我慢が睡眠不足を招き、体調を崩す原因になります。被災地では、早めに環境調整できた人ほど安定していました。
■⑥ 環境調整は介助の一部
高齢者の睡眠環境を整えることは、特別な配慮ではなく必要な介助の一つです。耳栓やアイマスク、暗さを作る工夫は、本人の負担を減らし、周囲の介助負担も軽減します。
■⑦ 睡眠環境を守ることが命を守る
高齢者にとって、眠れる環境を確保することは健康管理そのものです。被災地経験から言えるのは、睡眠環境を守ることが、高齢者の体調悪化や二次被害を防ぐ、極めて重要な防災対策だということです。

コメント