【防災士が解説】玄関マットで“冬の寒さ対策”が防災になる理由|避難の初動を早くするための重要ポイント

冬になると玄関が極端に冷え込み、「玄関マットを敷くだけ」で驚くほど体感が変わります。
しかしこの“玄関の寒さ”は、実は防災の観点で大きなリスク。
避難行動が遅れたり、転倒・ヒートショックの危険が高まったりします。

この記事では、玄関マットによる防寒がなぜ防災につながるのか、
防災士の視点で具体的に解説します。


■① 玄関は家の中で最も寒く、避難の出足を止める場所

玄関は外気と接する部分が大きく、
冬はリビングとの温度差が10℃以上になることもあります。

この“冷たい衝撃”が、避難時に行動をためらわせる大きな要因。
特に夜間の避難では「玄関に行きたくない」という心理が働きます。

玄関マットによる防寒は、この心理的ブレーキを取り除く効果があります。


■② マットがない玄関はヒートショックの危険が高まる

冬の玄関は床面が5℃近くまで下がることもあり、
暖かい部屋との温度差で 血圧が急上昇
高齢者や子どもは失神・転倒リスクが高まります。

玄関マットはこの温度差を緩和し、
裸足や靴下のままでも安全に玄関へ移動できる“緩衝材”になります。


■③ 避難時の「足元の冷たさ」は行動スピードを落とす

災害時、人は冷たさを感じると動きが鈍ります。

  • 靴を履くのに時間がかかる
  • 足がかじかんでバランスを崩しやすい
  • 精神的に「今はまだいいか」と判断が遅れる

玄関マットは足元の冷たさを大幅に軽減し、
避難の初動スピードを早めるための“防災アイテム”になります。


■④ 玄関マットは転倒防止にも役立つ

冬の玄関は、

  • 結露
  • 雪や雨で濡れた靴の水分
  • 凍結気味のタイルの冷え

により滑りやすくなります。

滑り止め付きの玄関マットを敷くだけで、
冬の転倒事故を確実に減らせます。


■⑤ 防寒効果の高い玄関マットの条件

選ぶべき玄関マットは以下です。

  • 厚手タイプ(10〜20mm)
  • 断熱素材(ウレタン・ポリエステル)
  • 滑り止め付き
  • 洗えるタイプ
  • サイズは玄関の“靴を履くスペース”を完全に覆うもの

特に厚手タイプは、足から逃げる熱をしっかり遮断します。


■⑥ “二重マット”にすると防寒効果が倍増

寒冷地や玄関の冷えが強い家では、

  • 下に断熱シート
  • 上に玄関マット

の「二重構造」にするだけで、体感温度が驄然に変わります。

避難時の動き出しもスムーズになります。


■⑦ 子ども・高齢者ほど玄関マットの効果が大きい

特に冬は、

  • 子どもは足が冷たくて靴を履くのが遅れる
  • 高齢者は寒さで動きが鈍る

という傾向があります。

玄関マットは「すぐに外へ出られる環境」を整えるため、
家族全員の避難行動をスムーズにします。


■⑧ 災害時に備えて“玄関に置く冬用セット”を作る

玄関マットに加え、以下のセットを玄関に置くと避難が劇的に早くなります。

  • 手袋・ニット帽
  • カイロ
  • 冬用ジャケット
  • 懐中電灯・ヘッドライト
  • 防寒靴

「玄関=避難のスタート地点」です。
ここが整っているかどうかで、避難時間は大きく変わります。


■まとめ|玄関マットは“冬の防災力”を高める最も簡単な対策

玄関マットは単なる防寒用品ではなく、
冬の避難行動をスムーズにするための防災装備 です。

  • 寒さで避難が遅れる
  • 転倒しやすい
  • ヒートショックの危険
  • 靴を履くのに時間がかかる

こうした冬特有のリスクを、玄関マット1枚が大きく軽減します。

結論:
玄関マットは“避難の初動を守る防災アイテム”。冬こそ必ず用意すべき。

防災士として現場で感じたのは、
「すぐ動ける玄関かどうか」で避難の早さが大きく変わるということ。
小さな対策ですが、命を守る大きな一歩になります。

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