冬になると多くの人が悩まされる「唇のひび割れ」。
実はこれ、災害時には 通常の数倍悪化しやすい症状 であり、避難所生活では特に深刻化します。
防災士として避難所支援に関わる中で、
唇トラブルは子ども・高齢者を中心に非常に多く見られ、
痛み・出血・食事のしづらさなど、生活の質を大きく下げる要因になります。
この記事では、冬の唇ひび割れが悪化する理由と、防災目線の実践対策を詳しく解説します。
■① なぜ冬は“唇が最もダメージを受ける季節”なのか
唇の皮膚は体の中で最も薄く、乾燥しやすい構造をしています。
- 湿度の低下で水分が蒸発しやすい
- 皮脂腺がほとんど無いため保湿機能が弱い
- 冷気・風・暖房による乾燥ダメージ
- マスク内外の温度差でバリア機能が低下
そのため、冬になると 短時間で急激にひび割れが進行 することがあります。
■② 災害時に唇のトラブルが悪化する理由
避難所や停電時は、唇の乾燥がさらに悪化します。
- 加湿器が使えず湿度が極端に低下
- 暖房不足で空気が乾ききる
- 水不足で水分が補給しにくい
- ストレスで免疫力・皮膚の回復力が低下
- 冷たい食事が続くことで皮膚代謝が落ちる
特に子どもは唇を舐めるクセがあるため、
舐める → 乾く → ひび割れる → 痛くてさらに舐める
という悪循環に陥りやすいです。
■③ 放置するとどうなる?唇ひび割れの“危険性”
単なる乾燥だと思って放置すると、以下の症状につながることがあります。
- ひび割れ出血
- 口角炎(口の端が裂ける)
- 食事・会話時の痛み
- 細菌感染
- 睡眠不足
- 免疫力低下につながる
災害時は医療にすぐ頼れないため、
唇のひび割れは“軽視できない健康リスク”です。
■④ 今日からできる冬の唇ケアの基本
家庭でもできる、最も効果的なケア方法です。
✔ ワセリン・リップクリームで“膜をつくる”
唇の表面にフタをすることで水分蒸発を防ぎます。
✔ 唇を舐めない
舐めると一瞬潤いますが、すぐ蒸発し悪化します。
✔ 呼吸はできるだけ鼻呼吸に
口呼吸は唇の乾燥を一気に進めます。
✔ 室内の湿度管理(40〜60%)
加湿器 or 濡れタオルでもOK。
■⑤ 避難所での「唇ケア」実践方法
避難所生活では唇の乾燥対策が必須です。
- 濡れマスクで保湿
- 就寝前にワセリンを厚めに塗る
- 水分補給をこまめに行う
- 冷気が強い場所を避ける
- 風よけとしてマスクを活用
避難所では暖房が弱く“極度の乾燥環境”になるため、
ワセリンの携帯は非常に効果的です。
■⑥ 子どもの唇ひび割れは“悪化しやすい”
子どもは皮膚が薄く、水分蒸発が早いことが特徴です。
- 舐めるクセで悪化
- 食事がしみにくくなる
- ストレスでさらに乾燥しやすい
- 寝ている間に唇が割れることも
子どもには 無香料・低刺激のリップ を選び、
寝る前にワセリンを塗って保護するのが効果的です。
■⑦ 高齢者は唇乾燥による“感染”に注意
高齢者は皮膚の再生速度が遅く、乾燥からの悪化が非常に早いです。
- 口角炎
- 出血
- ご飯が食べにくくなる
- 唇の裂傷から細菌感染
高齢者の方にはワセリン・加湿・水分補給の3点セットが必須です。
■⑧ 冬災害に備えて準備すべき“唇ケア用品”
防災バッグに必ず入れてほしいアイテムはこちら。
- ワセリン(最重要)
- リップクリーム(無香料)
- 使い捨てマスク
- 小型鏡(傷の確認用)
- ペットボトル水
特にワセリンは
乾燥・擦り傷・肌荒れなどにも使える万能アイテム で、防災用品として非常に優秀です。
■まとめ|冬の唇ひび割れは“災害時に悪化する健康被害”
唇のひび割れは単なる乾燥症状ではなく、
災害時には生活の質を落とし、感染リスクを高める 重要な健康課題 です。
冬の防災としては、
- 保湿
- 加湿
- 水分補給
- 舐めない習慣
この4つが何より大切です。
結論:
冬の“唇ひび割れ対策”は、防災における健康管理の第一歩。ワセリンと加湿、そして正しいケアで災害時も健康を守れる。
防災士として、冬の防災セットには必ず「ワセリン」を入れることを強く推奨します。

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