地震・豪雨・津波・土砂災害。
どんな災害でも被害を大きく減らす唯一の行動が ハザードマップの活用 です。
防災士として被災地支援や自治体の防災業務を経験して痛感しているのは、
ハザードマップを理解している人と、見ていない人では「助かる確率」が大きく違う という事実。
この記事では、
- ハザードマップの正しい見方
- 重要ポイント
- 家族での共有方法
- 実際の使い方
を、防災のプロ目線で徹底解説します。
■① ハザードマップとは何か?
一言で言うと、
「災害で危険になる場所」を示した地図 です。
国・自治体が科学的根拠に基づいて作成した“公式の警告”であり、これを見ると以下がわかります。
- 浸水しやすい場所
- 想定される浸水深
- 土砂災害危険区域
- 津波の到達範囲
- 避難所・避難経路
- 高台や安全地帯
つまり 命を守るための地図 です。
■② まず見るべき3つのポイント
① 自宅が危険区域か?
色がついている=浸水・土砂の可能性が高い区域。
ただし 無色=安全とは限りません(未調査や低い土地なども危険)。
② 浸水の深さ
色の濃淡で危険度がわかる。
- 0.5m:膝まで、水が入ると歩行困難
- 3〜5m:1階は完全浸水、車は流される
数字を見るだけで “逃げるべきタイミング” がわかります。
③ 避難先と避難ルート
ここが最重要。
- どこに逃げるか
- 徒歩で何分か
- 夜・雨でも歩けるか
- 危険な道を避けられるか
■③ どのハザードマップを使えばいい?
おすすめは以下:
- 市町村公式ホームページ
- ハザードマップポータルサイト
- 各自治体配布の防災冊子
- 学校の防災資料
- スマホ防災アプリ
検索ワード:
「〇〇市 ハザードマップ」
■④ 家族で確認したい5つのチェック
- 自宅は浸水・土砂災害の危険区域か
- 何階まで浸水の可能性があるか
- 徒歩で行ける避難所はどこか
- 夜・雨でも行けるルートか
- 車で行くと危険な道路はどこか
特に危険なルート:
- 川沿い
- アンダーパス
- 山のふもと
- 細い生活道路
■⑤ 家が危険区域だった場合の考え方
「危険区域=住めない」ではありません。
重要なのは 避難判断を早くできること。
- 0.5m未満:状況により在宅避難も可
- 2〜3m:車は危険、早めの避難が必須
- 5m以上:避難が遅れると命に関わる
“いつ逃げるか” を知るための情報として活用します。
■⑥ 実際の活用例(リアルな使い方)
- 台風前に避難所を確認
- 家族の集合場所を決める
- 子どもが一人でも避難できるルートを教える
- 高齢親の避難サポート計画
- 車で避難しない判断材料に
- 氾濫しやすい川を把握
- 学校・職場の危険度の確認
ハザードマップは「逃げ遅れゼロ」に直結します。
■⑦ ハザードマップを見る時の注意点
- 無色=安全ではない
- 避難所でも浸水区域内の場所がある
- 車の避難とは考えない(冠水すれば通れない)
- 必ず徒歩ルートで考える
■⑧ 家族で共有したい3つのルール
- 避難指示が出る前に逃げる
- 車より徒歩が安全
- 覚えられなくても、紙に書いて玄関に貼る
避難が遅れる理由の9割は「判断の遅れ」です。
■まとめ|ハザードマップは“助かるための地図”
- 危険な場所がわかる
- 浸水の深さがわかる
- 避難場所がわかる
- 避難行動が早くなる
- 家族で命を守る行動につながる
ハザードマップは「不安を煽るもの」ではなく、
“行動を早め、命を守る道具” です。
結論:
ハザードマップを見て避難行動を決めておくことは、家族の生存率を大きく高める最も重要な防災行動である。
防災士として、今日中に一度は「家の危険度」と「避難ルート」を確認することを強く推奨します。

コメント