大雪や突発的な寒波が来ると、家の前・車周り・生活動線の除雪が追いつかず、転倒や事故、車のスタックなど “生活機能の停止” を招きます。
冬の災害を最小限にするには、事前に「正しい除雪道具」をそろえておくことが重要です。
防災士の視点で、家庭に必ず備えるべき冬の除雪対策をまとめます。
■① まず備えるべき基本の除雪道具
家庭で必須となるアイテムです。
- スコップ(金属製)
- スノーダンプ(広範囲の雪を運ぶ)
- ほうき(細かい粉雪用)
- 伸縮式スノーブラシ(車の雪下ろし)
雪質によって使い分けることで効率が大幅に変わります。
■② プラスで揃えたい“安全系”アイテム
除雪中の事故を防ぐために重要です。
- 滑り止め付き長靴
- 防寒手袋
- ヘッドライト(早朝・夜間)
- 反射ベスト
毎年「除雪中の転倒・事故」で救急搬送が多発しています。
■③ スコップは素材で選ぶ
雪質や気温によって適正が異なります。
- 金属製:固まった雪・氷に強い
- プラスチック製:軽くて扱いやすい
- アルミ製:軽さと強度のバランスが優秀
防災士としては、少なくとも 金属製+軽量タイプの2本持ち を推奨します。
■④ スノーダンプが必要な家庭とは
雪が多い地域・駐車場が広い家庭では必須。
- 広範囲を一気に除雪できる
- ただし重いため、体力が必要
- 坂道では扱いが難しい場合も
「敷地が広い家庭=ダンプを備える」が基本です。
■⑤ 玄関・通路の雪対策で重要なこと
生活動線の確保は命に直結します。
- 玄関前の雪は最優先で除雪
- 屋根からの落雪に注意
- 凍結する場所はスリップ防止剤を散布
玄関周りでの転倒は冬の救急出動でも頻発する事故です。
■⑥ 車まわりの除雪は“時間との勝負”
車の雪をそのまま走行するのは危険。
- ルーフの雪は必ず下ろす
- フロント・リア周りの雪を完全に除去
- マフラーの雪詰まりは一酸化炭素中毒の危険
元消防職員として、マフラーの雪詰まりによる死亡事故は何度も注意喚起してきました。
■⑦ 凍結対策に使える道具
雪だけでなく氷への備えも重要。
- 凍結防止剤(塩化カルシウム)
- 解氷スプレー
- 砂・砕石(滑り止め)
一度凍るとスコップでは対応が難しく、事故につながります。
■⑧ 除雪道具の収納・管理のコツ
災害は「使いたい時に取り出せるか」で決まります。
- 玄関・車庫の手前に置く
- 夜でも取れるようライトを設置
- 濡れたまま放置せず乾燥させる
使える状態を保つことが、防災の基本です。
■まとめ|冬は「除雪道具の備え」が命を守る
雪害は日常の中で突然生活を奪う“静かな災害”です。
必要な道具をそろえ、すぐ使える状態にしておくことで、
- 転倒事故防止
- 車のスタック防止
- 通勤・通学の確保
- 高齢者の事故防止
など、多くのリスクを減らすことができます。
結論:
冬の除雪道具は「命を守る装備」。雪質・環境に合わせて複数を備えることで、雪害を大幅に減らせる。
防災士として、毎年の雪に慣れていても「道具の準備」だけは必ず整えてほしいと強く感じています。

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