【防災士が解説】防災×冬の「車内防寒」|寒波・立ち往生で“生死を分ける”車内の備え

冬の大雪・寒波で毎年起きるのが「車の立ち往生」。
高速道路や一般道で動けなくなり、何時間も車内に閉じ込められる事例は珍しくありません。
そのとき命を守る鍵になるのが 車内の防寒対策 です。

防災士として雪害現場を経験してきた立場から、
車内で凍えないために必要な備えを徹底解説します。


■① なぜ車内は短時間で危険な寒さになるのか

車は外気温を大きく受けます。特に冬は急激に冷え込みます。

  • 車内温度は外気より 5〜10℃ 程度しか高くない
  • エンジン停止すると10〜20分で急激に冷える
  • 燃料が不足すれば暖房が使えず低体温症のリスク

立ち往生・渋滞は「暖房が使えない状況」を前提に考える必要があります。


■② 車に必ず積むべき“防寒三種の神器”

車内で命を守るための最低限の防寒装備です。

  • 毛布(アルミブランケット含む)
  • ひざ掛け・厚手のブランケット
  • 使い捨てカイロ

軽くてかさばらず、体温保持に最も効果があります。


■③ 車中で寒さを最も防げる「服装」

冬は外出時に「車だから薄着でいい」が命取りになります。

車内では

  • ダウン
  • ネックウォーマー
  • 厚手の靴下
    など 屋外と同じレベルの防寒 が必要。

着脱しやすい重ね着が最強です。


■④ 停車中でもできる“車内の暖気キープ術”

暖房が使えない状況でも、工夫次第でかなり暖かさを保てます。

  • 窓にタオルを貼る(熱の流出を防ぐ)
  • サンシェードを使用
  • 毛布をまとって体温を逃がさない
  • 風を通さない厚手のブランケットを首・肩にかける

車内の空気を冷やさない工夫が重要です。


■⑤ エンジンをつけて暖房する時の注意点

雪害現場では毎年 一酸化炭素中毒 が発生します。

エンジン使用時の絶対条件

  • マフラー周りの雪を完全に取り除く
  • 30〜40分に一度は外に出て排気口を確認
  • 換気のため窓を1cm開ける

雪に埋もれた状態での暖房は命に関わります。


■⑥ 車内防寒に役立つ“積んでおくべきアイテム”

冬の車は「小さな防寒アイテム」が大きく役立ちます。

  • 軍手・ニット帽
  • カセットボンベ式ヒーター(車外で使用)
  • ホッカイロ(貼るタイプ)
  • 水・食料
  • ポータブル電源
  • 予備の靴下・手袋

雪で外に出られない状況では、どれも命を守る装備になります。


■⑦ 子ども・高齢者がいる家庭の追加対策

体温が下がりやすい人は特に注意が必要です。

  • 子どもには厚手のアウター&ひざ掛け
  • 高齢者には貼るカイロ+毛布を多めに
  • ベビー連れは「足元の防寒」を強化

「寒さに弱い家族を優先して守る」視点が大切です。


■⑧ 立ち往生時に絶対やってはいけないこと

命を危険に晒す行動があります。

  • 車を離れて歩いて帰ろうとする(最も危険)
  • エンジンをかけっぱなしにする
  • 燃料をギリギリで走る
  • 服を脱いでしまう

雪害時は視界不良・吹雪で迷いやすく、歩行移動は非常に危険です。


■まとめ|冬の車内防寒は“命の装備”

冬の災害では、車が「避難場所」になることがあります。
その時、防寒対策が不十分だと低体温症に直結します。

まとめ

  • 車内は短時間で危険な寒さになる
  • 毛布・カイロ・ブランケットは必須
  • エンジン使用時は排気口の雪に注意
  • 立ち往生を想定し、水・食料も常備する

結論:
冬の車内防寒対策は、雪害・立ち往生から家族の命を守る“必須の備え”です。防災士として全ドライバーに強く推奨します。

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