【防災士が解説】電気ストーブの危険性|冬に増える“見落としがちな火災リスク”と安全対策

冬の定番暖房「電気ストーブ」。
スイッチひとつであたたまり、灯油も不要で手軽なため、多くの家庭で使われています。

しかし、電気ストーブは“火を使わないから安全”と思われがちですが、実は冬の火災原因として毎年上位。
防災士として現場を見てきた経験から言うと、油断による事故が非常に多い暖房器具です。

この記事では、電気ストーブの危険性と正しい使い方をわかりやすく解説します。


■① 電気ストーブは「火を使わない」だけで安全ではない

火が見えないだけで、熱量は非常に高く、表面温度は 数百度 に達することもあります。

  • 布団
  • 衣類
  • カーテン
  • ペット用品

これらが触れただけで 数十秒で発火 するケースもあります。


■② 電気ストーブ火災の7割は“可燃物との接触”

消防統計で多いのが「ストーブの近くに物を置く」こと。

  • 洗濯物を乾かすために近づける
  • 服を脱ぎ捨ててしまう
  • カーテンが風で触れる
  • ペットが寄ってくる

少しの接触で発火し、気づいた時には炎が広がっています。


■③ 転倒による事故が増えている

特に タワー型ストーブ小型ストーブ は転倒しやすく危険。

  • 子どもがぶつかる
  • ペットが足で押す
  • 掃除のコードがひっかかる
  • 狭い部屋で移動時に当てる

転倒した際に可燃物が近くにあれば、引火リスクが跳ね上がります。


■④ 長時間使用による“過熱”も危険

電気ストーブは長時間連続使用すると過熱しやすく、内部の劣化も進みます。

  • コンセントの焦げ
  • プラグの発熱
  • 延長コードの溶解
  • ホコリが焼ける臭い

特に「たこ足配線」の発火は冬に急増します。


■⑤ 古い電気ストーブは事故率が高い

10年以上使っている電気ストーブは要注意。

  • コードの劣化
  • ヒーター部の断線
  • 内部ホコリの蓄積
  • 転倒防止スイッチの故障

見た目がきれいでも、内部は劣化していることが多いのです。


■⑥ 就寝中の使用は危険度MAX

寝ている間に…

  • 布団が落ちる
  • 子どもが触れる
  • ペットが近づく
  • 倒れる

これらが起きると、気づけず大火災へ発展します。

「つけっぱなし睡眠」は絶対に避けてください。


■⑦ 子ども・高齢者家庭は“二重の安全策”を

事故が多い家庭の共通点は「目が届きにくい」こと。

  • ストーブガードの設置
  • 電源オフを徹底
  • 転倒オフ機能つきの製品を選ぶ
  • コードは壁沿いに配線
  • 火災警報器を近くに

ストーブ周辺を“立ち入り禁止エリア”にすることが重要です。


■⑧ 正しい配置が火災リスクを最も下げる

電気ストーブの安全な置き場所は…

  • 壁から離す(最低1m)
  • カーテンの近くはNG
  • 洗濯物スペースから遠ざける
  • 低い家具の上に置かない
  • 人がよく通る場所に置かない

「置き場所の工夫=火災防止」です。


■まとめ|電気ストーブは“安全管理できる人”が使う暖房器具

電気ストーブは便利ですが、使い方を誤れば大火災につながります。

  • 可燃物を近づけない
  • 転倒しない場所に置く
  • 古いストーブは買い替え
  • たこ足配線をやめる
  • 就寝中は絶対に使わない
  • 子ども・ペットがいる家庭はガード必須

結論:
電気ストーブは火災リスクが高い暖房器具。防災士として、管理ルールを徹底した家庭だけが安全に使えると強く感じています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました