【防災士が解説】冬の嘔吐処理|家庭で“感染拡大”を止める最重要スキル

冬はノロウイルス・ロタウイルスなど、強力な感染力を持つ胃腸炎が流行し、家庭内でも突然の嘔吐が発生します。
災害時と同じく「限られた環境で感染をいかに広げないか」が重要です。
正しい嘔吐処理は、家庭の防災対策の中でも最優先事項。防災士の視点で詳しく解説します。


■① 嘔吐物処理が“防災レベルで重要”な理由

嘔吐物にはウイルスが大量に含まれ、乾燥すると空気中に舞い上がり感染が拡大します。
特にノロウイルスは10〜100個という極少量で感染するため、家庭内で一気に広まる危険性があります。


■② 嘔吐時にまず最初にやるべき行動

・嘔吐した人を安全に座らせる
・周囲の家族を離す
・換気を最小限にしつつ窓を少し開ける(ウイルスの舞い上がり防止)
・処理担当者は手袋・マスクを着用

焦らず、順番に対応することが感染防止の第一歩です。


■③ 必要な“嘔吐物処理セット”

・使い捨て手袋
・マスク
・ペーパータオル
・新聞紙
・ポリ袋(二重にする)
・次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤)
・使い捨てエプロン

家庭の防災セットにも必ず常備しておきましょう。


■④ 正しい嘔吐物の処理手順

① 嘔吐物を新聞紙やペーパーで覆う
0.1〜0.02%の次亜塩素酸ナトリウム を外側から内側にかける
③ ペーパータオルで拭き取り、二重袋に入れる
④ 床は広めに消毒(半径2mを目安)
⑤ 最後は必ず石けんで手洗い → しっかり乾燥

アルコール消毒はノロには効かないので注意が必要です。


■⑤ カーペット・布の嘔吐物処理

・固形物は先に取り除く
・タオルを置き、次亜塩素酸を染み込ませる
・ビニール袋で密閉して廃棄
・最後に蒸気(スチーム)での加熱処理が効果的

布類の処理は特に感染リスクが高いので慎重に行います。


■⑥ 嘔吐後の洗濯・掃除の注意点

・吐いた衣服は必ずビニール袋に密閉
・可能なら漂白剤で前処理
・他の洗濯物と分けて洗う
・掃除機は絶対に使用禁止(ウイルスを撒き散らすため)


■⑦ 二次感染を防ぐ家庭内ルール

・タオルの共有禁止
・トイレは毎回消毒
・ドアノブ・電気スイッチを重点的に拭く
・嘔吐した部屋は家族を入れない

家庭内感染のほとんどは“触った場所”から広がります。


■⑧ 子ども・高齢者の嘔吐時に特に注意すべきこと

・脱水の進行が早いので、経口補水液を少量ずつ
・ぐったりしている、尿が少ない → 医療機関へ
・嘔吐物を誤って吸い込む「誤嚥」に注意

弱い立場の人を守るためにも、迅速な対応が必要です。


■まとめ|嘔吐処理は“家庭の感染防災”の最重要行動

冬の嘔吐は恐れる必要はありませんが、正しい処理を知っているかどうかで感染の広がりが大きく変わります。
家庭内クラスターを防ぐために、知識と備えが必須です。

結論:
嘔吐処理を正しくできる家庭は、冬の感染症に最も強い。
防災士として避難所での集団感染の現場を見てきましたが、嘔吐物処理の知識があるかどうかで被害は大きく違います。家庭の安全は“正しい行動”が守ります。

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