【防災士が解説】防災×鳥インフルエンザ②|“食料危機の連鎖”を止める家庭の備え方

鳥インフルエンザによる大量殺処分、円安、飼料高騰──
これらが同時進行し、鶏肉・卵・加工食品の価格は長期的に上昇傾向にあります。

「食品の値上げ=家計負担」だけではありません。
防災の視点では “タンパク源の確保が難しくなる” という重大なリスクを生みます。

この記事では、防災士として
“鳥インフル第2波・第3波でも困らない備蓄方法” を徹底解説します。


■① 鳥インフルの影響は“長期化前提”で考えるべき理由

2025年は鳥インフルが世界同時多発。
特に以下の要因が今後も続きます。

  • 渡り鳥ルートの強毒株が増加
  • ブラジル(世界最大の鶏肉輸出国)でも発生
  • 飼料価格が下がらない
  • 円安で輸入コストが上昇
  • 各国で感染症対策強化 → 生産量が減少

これは 「一時的な上昇」ではなく“構造的な高値” と判断すべき状況です。


■② 価格高騰の波は“あらゆる食品”に広がる

鶏だけの問題と思いがちですが、実際はこう広がります。

  • 鶏肉加工品(唐揚げ、焼鳥、お惣菜)
  • 卵(パン、スイーツ、麺、生協食品など)
  • 米菓(油の高騰も影響)
  • 調味料(マヨネーズなど卵系)
  • 外食(ファストフード、定食チェーン)

災害時に頼りたいレトルト食品・弁当・総菜にも影響が出るため、
価格高騰は防災備蓄の質を下げる直接要因 となります。


■③ 鶏肉依存の危険性|“タンパク源の偏り”がリスクに

日本の家庭のタンパク源は、近年こう偏っています。

  • 安価で買いやすい → 鶏むね肉
  • 手軽に使える → 卵
  • 子どもも食べやすい → ささみ・唐揚げ

しかし鳥インフルでこれらが安定供給できなくなると、
災害時には 栄養不足・体力低下・免疫低下 を招きます。

特に避難所生活では
感染症対策のために栄養は絶対必要。


■④ 今すぐできる“タンパク源の分散備蓄”リスト

鶏肉・卵に依存しないローリングストックを作りましょう。

◎魚系(最強)

  • さば缶
  • ツナ缶
  • いわし缶
  • 魚肉ソーセージ
  • シーチキンパウチ

加熱不要、保存性◎、災害時の即戦力。

◎大豆系(コスパ最強)

  • 豆乳(常温保存タイプ)
  • 大豆ミート
  • 厚揚げの冷凍
  • きな粉
  • 納豆(冷凍可)

低価格で長期保存しやすい。

◎肉系(保存向け)

  • コンビーフ
  • ビーフカレー
  • チキン缶(高くても備蓄価値あり)

■⑤ “鶏肉が高い時期”の買い方テクニック

鶏肉が高騰している時の最適行動はこれ。

  • 生鮮は“安売り日にだけ”買って冷凍
  • 業務スーパーの“冷凍鶏肉”を活用
  • 卵は“ロングライフ卵”を常備
  • さば缶・ツナ缶を主要タンパクに変更
  • レトルトの肉系は値下がりに合わせて購入

高値の時に無理して買う必要はありません。


■⑥ 災害時におすすめの“食料構成バランス”

防災士として推奨する備蓄構成はこれです。

  • 主食:米・パックご飯・パン缶
  • タンパク:魚系50%、大豆系30%、肉系20%
  • 即食:カップ麺、スープ、栄養ゼリー
  • 水:1人1日3L × 3~7日分

特にタンパク源の比率を“意識的に変える”ことが重要。


■⑦ 鳥インフル×災害の“最悪のシナリオ”

鳥インフル発生 → 物流制限 → 鶏肉・卵不足
地震や台風 → 避難所生活 → 配給減少

このように、二重の影響で食料が不足すると、

  • 子ども・高齢者が栄養不良に
  • 免疫低下で風邪・胃腸炎が増える
  • 長期避難で体調を崩す
  • ストレス過多で消耗が加速

これは実際の被災地で何度も見た現象です。


■⑧ 防災士としての警告|食料の備えは“多様性が命”

災害現場の経験から断言できます。

「特定の食材だけに頼る備蓄」は最も危険です。

鶏肉と卵の高騰は、
“タンパク源が偏っている家庭ほどダメージが大きい”
という重要なサインでもあります。

今こそ、食料備蓄の多様化・強化をする絶好のタイミングです。


■まとめ|鳥インフル第2波に備える=家庭の“災害対策”になる

  • 鳥インフル高騰は2026年以降も続く可能性大
  • 鶏肉・卵不足は災害時の食料危機に直結
  • タンパク源を分散するのが最大の対策
  • 魚缶・大豆ミート・ロングライフ食品が最強
  • ローリングストックで“切らさない家”を作ること

結論:
鳥インフル対策は、そのまま“食料防災の基礎”になる。家庭備蓄は今すぐ多様化を進めてください。
防災士として、この時期の備蓄見直しを強く推奨します。

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