【元消防職員が解説】防災×リチウム電池火災|電動自転車“爆発映像”が示す危険性と防止策

リチウムイオン電池による火災が、2024年に入り 過去最多ペース で増加しています。
特に電動アシスト自転車の火災・爆発は、生活の中で最も身近で被害が大きいケースです。

この記事では、元消防職員として
「なぜ爆発が起こるのか」 「危険を見極める方法」 「今日からできる防火対策」
を徹底解説します。


■① 電動自転車のバッテリーが“爆発炎上”する仕組み

報道映像のように、バッテリーは以下の流れで爆発に至ります。

  1. 内部ショート(衝撃・劣化・水濡れ)
  2. 急激な発熱(セル内部が100℃〜300℃)
  3. ガス膨張でケースが破裂
  4. 連鎖的に発火・爆発(熱暴走)

電動アシスト自転車のバッテリーは大型で容量が大きく、
一度暴走すると消火が困難 です。


■② 今年だけで107件、過去最多ペース

今年1〜6月末までで 107件 のリチウム電池火災。
前年同期より +28件 と急増。

この増加の背景は…

  • 電動自転車の利用者増加
  • モバイルバッテリーの普及
  • 劣化した中古バッテリー流通
  • 非正規・互換バッテリーのトラブル
  • 充電しっぱなし・屋外放置の増加

特に電動自転車は、
劣化+高温+衝撃 が揃うと一気に危険度が上がります。


■③ 危険サイン①:バッテリーが熱くなる

以下に当てはまれば、即使用中止レベル。

  • 充電中に異常に熱い
  • 走行後、触れないほど高温
  • バッテリー表面が変色している

熱は “内部ショートの前兆” です。


■④ 危険サイン②:膨張・変形

バッテリーが以下の状態なら非常に危険です。

  • 本体が膨らんでいる
  • カバーが浮いている
  • 形が歪んでいる

これは内部のガス膨張で、火災寸前。


■⑤ 危険サイン③:落下・衝撃を与えた

バッテリーを落とした・ぶつけた記憶がある場合は要注意。

衝撃 → 内部破損 → ショート
という流れで、爆発まで直結します。

特に
階段から落とした・車にぶつけた・倒した
などは危険度が高い。


■⑥ 絶対やってはいけない行動

電池火災の現場でよく見る“危険行為”です。

  • 充電しっぱなしで外出・就寝
  • 非純正の充電器を使う
  • 真夏の車内に放置
  • 雨で濡れた後にすぐ充電
  • 互換バッテリーを安く購入

特に互換バッテリーは事故率が高く、
消防の火災事例にも多く記録されています。


■⑦ 電動自転車のバッテリー火災を防ぐ方法

元消防職員として重要ポイントをまとめます。

✔ メーカー純正のバッテリーを使用
✔ 充電器も純正のみ
✔ 高温場所(車内・直射日光)に置かない
✔ 雨に濡れたら乾くまで充電しない
✔ 充電は必ず見える場所で
✔ 劣化したら必ず買い替え
✔ 不審な“熱・臭い・変形”は使用停止

特に「充電の見守り」は絶対です。


■⑧ 火災発生時の正しい行動

もしバッテリーから煙が出たら…

  1. 絶対に水をかけない(爆発の危険)
  2. 屋外に移動させる(可能なら)
  3. 距離を取り、119番
  4. 消火器(粉末)で消火を試みる
  5. 近づかない・触れない

リチウム電池は急激に燃え上がるため、
一般人が無理に近づくのは非常に危険です。


■まとめ|電動自転車バッテリーは「危険サインを見抜けば防げる火災」

リチウムイオン電池火災は、年々増加しており
電動アシスト自転車の爆発は最も危険性が高い事故のひとつです。

まとめると…

✔ 2024年上半期だけで107件(過去最多ペース)
✔ 電動自転車バッテリーは爆発のリスクが高い
✔ 危険サインは「熱い・膨らむ・落とした」
✔ 非正規バッテリーは特に危険
✔ 充電しながらの放置は絶対NG

結論:
リチウム電池火災は“前兆を見抜く”ことで必ず防げる火災です。 異常を感じたら、迷わず使用停止することが最大の防災です。

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