物価高・資材高騰・円安の影響で住宅価格が上がり続け、
「35年ローンでは家が買えない」という人が急増しています。
その結果、今選ばれ始めているのが 50年ローン という“超長期住宅ローン”。
しかし、これは便利なようでリスクも極めて大きい制度。
防災=生活の安定を守る観点から、
50年ローンのメリット・デメリットを徹底的に解説します。
■① 住宅価格の高騰で“超長期ローン”利用者が急増中
住宅金融支援機構の調査では、
返済期間「35年超」利用者は3年で2.7倍に増加。
特に…
- 40〜50年ローン利用者:7.1%
- マンション価格は全国平均6082万円
- 新築戸建ても10年で約500万円値上がり
材料費・人件費・原油高・円安など、
災害と同じく“外的要因”が家計を直撃しています。
■② 50年ローンのメリット|毎月の返済額が大幅に下がる
例:金利1.7%・借入4000万円・頭金ゼロ・ボーナス返済なし
| 返済期間 | 毎月返済額 |
|---|---|
| 35年 | 約12.6万円 |
| 50年 | 約9.9万円 |
→ 月々約3万円の差!
これは多くの人が魅力に感じる部分です。
■③ しかし最大の落とし穴|利息総額が爆増する
ファイナンシャルプランナーによれば、
同条件で 700万円以上、利息が増える。
超長期ローンのデメリットはここに尽きます。
さらに…
- 50年間ずっと働く前提
- 病気や事故、災害リスクに弱い
- 退職後も住宅ローン返済が続く可能性
- 金利上昇があれば返済負担はさらに増す
生活防災の観点では、非常に危険な借り方 と言えます。
■④ FP推奨:「返済が減った分は100%投資に回すべき」
超長期ローンを選ぶなら
浮いた毎月3万円を必ず投資に回すこと が条件になります。
金融庁シミュレーションより
- 毎月2万円を50年積立
- 想定利回り2%
- → 運用益は848万円
利息増を上回り、老後資金として防災効果は大きい。
しかし、以下の人は50年ローンは危険:
- 投資を習慣化できない
- 貯金がほぼない
- 収入が不安定
- 家計管理が苦手
- 自分の健康に不安がある
これらは「生活破綻リスク」が高く、防災的に不適切です。
■⑤ 生活防災としての視点|50年ローンは“災害”に弱い
災害で家計が破綻する典型例は次のとおり:
- 収入激減(病気・倒産・介護・解雇)
- 修繕費の発生(地震・水害・火災)
- 保険料・固定費の増大
- 金利上昇による返済圧迫
50年ローンはこれらのリスクに非常に弱い。
特に
定年後も返済が残る=災害時の回復力が低い
という重大な欠点があります。
■⑥ では、50年ローンは絶対ダメか? → 条件付きで“あり”
FPの結論はこうです:
“借りる”と“増やす”を両立できる人にはメリットがある。
つまり、
- 月々の浮いた金額を必ず投資へ
- 50年間働かなくても返し切れる計画
- 災害保険・収入保障保険をしっかり準備
- 自己管理ができる
- 家計の予備費(生活防災資金)を持つ
これらが整えば、
50年ローンは「超長期で資産を伸ばす戦略」 として利用可能。
■⑦ まとめ|50年ローンは“家計の防災計画”が必須
- 住宅価格高騰で超長期ローン利用者が急増
- 毎月負担は下がるが利息は700万円以上増える
- 投資とのセット利用でメリットを出せる
- 災害・病気・金利上昇への耐性は弱い
- 防災目線では「計画できる人だけが使ってよい商品」
家計の安定は 防災の土台 です。
ローン返済が生活を圧迫すれば、災害に備える余力は確実に失われます。
あなたと家族を守るためにも、
“借りる”だけでなく “増やす”まで含めた防災プラン を立ててください。

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