【防災士が解説】BCPとは?災害でも会社を止めない“事業継続計画”のつくり方

企業にとって、災害・事故・停電・感染症・サイバー攻撃は「必ず起きる前提」で考える時代です。
そんな中、会社と社員、そして顧客を守るために欠かせないのが BCP(事業継続計画) です。

この記事では、防災の現場を経験してきた立場から、
初心者でも理解できる「最も重要なBCPの核心」だけを解説します。


■① BCPとは?会社を“止めない”ための計画

BCP(Business Continuity Plan)は一言でいうと、

災害や事故が起きても会社を止めないための計画

・工場が止まったら?
・スタッフが出勤できない時は?
・物流が止まったら?
・ITが落ちたら?
・電気・水が止まったら?

こうした「もし事業が止まったら?」に、あらかじめ答えを用意しておくことが目的です。


■② なぜBCPが必要なのか?会社が潰れる“本当の理由”

中小企業が災害で倒産する一番の原因は「建物が壊れること」ではありません。

・顧客が離れる
・売上がゼロになる
・給料が払えない
・他社に仕事を奪われる

多くの企業は 数週間の事業停止だけで倒産 します。
だからこそ、BCPは経営そのものを守るために必要なのです。


■③ BCPがある会社は社員と家族を守れる

BCPがある企業は、緊急時に迷いません。

・在宅勤務への切り替え
・出勤できない時のルール
・避難場所の周知
・安否確認方法の決定

これらが整っている会社は、社員の命も生活も守れます。


■④ BCPで必ず決めるべき項目(最低限版)

中小企業でも今日から作れる、最も重要な内容だけに絞ります。

  1. 優先して継続すべき業務の選定
  2. 代替手段の確保(別工場・在宅・複数仕入先など)
  3. 指揮命令系統と連絡手段の整理
  4. 社員の安否確認方法
  5. 停電・断水・通信障害への備え
  6. データのバックアップ方法

この6つを紙1枚にまとめるだけでも「止まらない会社」になります。


■⑤ 実際の事例|BCPの有無で生存率が変わる

【BCPがなかった会社】
・倉庫が水没
・在庫消失
・取引先との契約解除
・3ヶ月後に倒産

【BCPがあった会社】
・代替倉庫へ即時切替
・取引先へ速報連絡
・事務作業は在宅へ移行
・3週間で復旧し顧客を維持

同じ災害でも、結果はまったく違います。


■⑥ 中小企業でもできる“今日からの簡単BCP”

  1. 停電・断水したらどうするかを書き出す
  2. 連絡網を整備する
  3. データをクラウドへ保存
  4. 在宅でできる業務を明確化
  5. 物流停止時の代替案を決める
  6. 会社と社員分の備蓄を用意
  7. 毎年1回見直す

なんと、1日で作れる企業も多いです。


■⑦ BCPの目的は“生き残る”こと

BCPの本質は「書類」ではなく 会社と社員を守る仕組み です。

・事業を止めない
・社員が働き続けられる
・取引先を守る
・会社と地域経済を守る

これは防災ではなく 経営戦略 の一部です。


■⑧ 今日やるべき最初の一歩

✔「うちの会社はBCPある?」と聞く
✔データのバックアップを取る
✔連絡体制を整える
✔停電・断水の備蓄を確認する

1つ行動するだけで、会社の生存確率は確実に上がります。


■まとめ|BCPは会社・社員・家族を守る“命の計画”

BCPは難しいものではありません。
むしろ、社員の生活・顧客・会社の未来を守るために「必ず必要な準備」です。

結論:
BCPは災害から会社と社員を守るための“命と経営を守る計画”であり、中小企業こそ今すぐつくるべきです。

防災士として、災害で事業が止まる現場を経験してきたからこそ言えます。
準備の有無が、会社の未来と社員の生活を大きく左右します。

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