【防災士が解説】冬の災害で決済不能が増える理由|“キャッシュレス社会の弱点”を知らないと命に関わる

冬は大雪・寒波・停電・通信障害が重なり、キャッシュレス決済が一斉に使えなくなる季節です。
実際、災害現場では「支払いができない」ことが命を守る行動を妨げる重大トラブルとして繰り返し発生しています。

この記事では、冬に決済不能が増える本当の理由を、防災士としての経験からわかりやすく解説します。


■① 冬は“停電”が他の季節より多い

冬の停電は以下の原因で起こりやすくなります。

✔ 着雪・樹木倒壊で電線が切れる
✔ 暖房使用で電力需要が急増
✔ 風雪で設備が故障

停電が発生すると、キャッシュレス端末・レジ・ATMは即アウト。
「お店は開いているのに支払いができない」という状況が生じます。


■② 通信障害が起きやすい季節

キャッシュレスは“電波が命”。
冬は通信が止まりやすい条件が揃っています。

✔ 氷雪による基地局トラブル
✔ 停電による通信設備ダウン
✔ 交通麻痺で復旧が遅れる
✔ 利用者のアクセス集中

クレカ・QR決済・電子マネーは、通信が落ちた瞬間に使用不可になります。


■③ 冬災害では店舗のレジが動かない

店舗側にも大きな問題があります。

✔ レジの電源が入らない
✔ 決済端末のアプリが起動しない
✔ Wi-Fiルーターの電源が落ちる
✔ POSシステムが復旧しない

「現金払いのみで営業」「一時閉店」の店が一気に増えます。


■④ ガソリンスタンドが現金限定になる

大雪・寒波時に特に多いのがこれ。

✔ POS停止
✔ クレカ端末が凍結や停電で故障
✔ 給油機器の通信が死ぬ

現金がないと給油できず、移動不能に陥る

被災地では「現金がなくて避難できない」事例が実際に発生しています。


■⑤ ATMが止まり、現金が引き出せない

冬災害でATMが使えない理由は以下の通り。

✔ 停電
✔ 通信断
✔ 現金補充ができない
✔ 防犯上“閉鎖”される
✔ 長蛇の列で数時間待ち

「銀行もATMも使えず数日間現金が手に入らない」ことは珍しくありません。


■⑥ 商品が品薄になり、現金払いが優先される

冬の災害では物流が止まり、店の在庫が一気に減ります。

✔ 配送トラックが動けない
✔ 高速道路が通行止め
✔ コンビニ・スーパーが入荷停止

店員はスピード重視で販売するため、
キャッシュレスより“現金のほうが処理が早い”
という理由で現金決済を優先する店舗も多いです。


■⑦ 被災者がキャッシュレスを使えない状況に陥る

スマホ側にも問題が発生します。

✔ バッテリーが寒さで急速劣化
✔ モバイルバッテリーの性能低下
✔ 通信の混雑
✔ スマホが雪で故障

冬災害では、被災者の側でも「スマホが使えず決済不能」が起こります。


■⑧ “雪と寒さ”が復旧を遅らせる

冬の災害は、ほかの季節より復旧まで時間がかかります。

✔ 雪で設備に近づけない
✔ 作業員が動けない
✔ 交通が完全に麻痺
✔ 気温が低いと機器が凍結

つまり、
キャッシュレスが復旧するまで数時間ではなく“数日”かかる可能性が高い
のです。


■まとめ|冬は“決済不能が当たり前”になる季節

冬は停電・通信障害・店舗機器トラブルが重なり、キャッシュレスが最も弱くなる季節です。

結論:
冬災害ではキャッシュレスが止まる前提で、必ず現金(5〜10万円)を備えること。

防災士として被災自治体を支援した経験から断言できますが、
冬に「現金がない」ことは命を守る行動を制限し、家族を危険にさらします。

冬こそ、キャッシュレス依存から脱して“現金の備え”を強化してください。

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