大きな地震のあと、道路は一瞬で混乱します。
「車が壊れて動かない」「渋滞でどこにも行けない」「道路が封鎖された」
こうした状況は実際の地震で多く発生してきました。
防災士として、車が“動かない・動けない状況”に陥ったときに命を守る手順を整理します。
■① 車が動かない時の“最初の判断”は「車に残るか出るか」
地震直後は危険が多く、状況によって判断が変わります。
● 建物の倒壊・看板落下のリスク → 車内のほうが安全
● 津波の可能性がある地域 → すぐに徒歩で高台へ
● 上から物が落ちてくる場所 → 車から離れる
最初の30秒の判断が生死を分けます。
■② 津波の危険がある地域は“車を捨てる”
津波は時速30〜40km以上。
車の渋滞が起これば逃げ切れません。
● 海沿い
● 河口付近
● 津波浸水想定区域
これらの地域では迷わず 徒歩で高台へ避難 してください。
■③ 車内で待機する場合は安全確認を徹底
以下の場所に車を止めてはいけません。
● 高架下・橋の直下
● がけ下
● 電柱・看板の近く
● 古い建物のそば
余震で倒壊するリスクが高いため、
開けた駐車場や公園の端 が最適です。
■④ 車が壊れて動かない場合の“必須装備”
地震後は救援がすぐ来るとは限りません。
車にこれがあるかで生存率が変わります。
● 水(1〜2L)
● ブランケット・アルミブランケット
● 簡易トイレ
● モバイルバッテリー
● ライト
● 軍手・レインウェア
● 非常食
● ビニール袋
車は「小さな防災倉庫」として使えるようにしておきましょう。
■⑤ 渋滞で完全に動けない時は情報収集が最優先
災害時の道路は以下の理由で動かなくなります。
● 交通信号の停電
● 道路の陥没・隆起
● 事故多発
● 避難車両で渋滞
● 火災や警察の封鎖
必ずスマホで以下を確認:
● 防災アプリ
● 県警の道路情報
● SNS(ただしデマに注意)
● ラジオ
情報が命を守ります。
■⑥ 長時間車内にいると健康被害が発生する
地震後の車中泊では実際に多くの人が体調を崩しています。
● 低体温症(特に冬)
● エコノミークラス症候群
● 脱水症状
● 一酸化炭素中毒(暖房時)
対策:
● 1時間に一度はストレッチ
● 必ず水分をとる
● エンジン使用は短時間
● カイロは低温やけどに注意
■⑦ 車を離れる時は必ず“持ち出しセット”を持っていく
車が使えない状況に備えて、最低限の持ち出しを確保します。
● 水
● ライト
● スマホ+充電器
● 羽織れる防寒着
● 簡易トイレ
● 現金(小銭含む)
特に停電時はキャッシュレスが使えず、現金が強いです。
■⑧ 最終判断は“車にこだわらない”こと
災害時、車を守るより 命を守る方が100倍重要 です。
● 車が動かない
● 渋滞が解消しない
● 津波の可能性
● 火災が発生
● 避難指示
これらの条件では、
車を置いて徒歩避難へ切り替えることが最適解 です。
■まとめ|地震後に車が動かなくても命を守れる準備を
結論:
車は便利だが、地震後には“動かないリスク”を前提に備えることが必要。
防災士として現場で見てきましたが、
「車が動かない」状況は本当に多く起きます。
だからこそ、事前の装備・判断力・情報収集が命を救います。
あなたの行動で大切な家族の安全が守られます。

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