子どもが学校や通学路で被災した場合、最も大切なのは「保護者へ正しく情報が届くこと」です。
私はこれまで災害現場で多くの「安否確認の混乱」を見てきましたが、その多くが“情報が伝わらないこと”から起こります。
そこで今回は、ランドセルに入れるだけで命を守る力が上がる 防災IDカード の活用法をまとめます。
■① 防災IDカードとは何か
防災IDカードは「子どもの基本情報・緊急連絡先」をまとめた小型カードです。
携帯しやすく、学校や外出先での災害に強いのが特徴です。
■② 災害現場で起こる“情報の断絶”
地震・津波・豪雨などの災害時、
・携帯がつながらない
・学校の電話が混雑
・子どもがパニックで話せない
こうした状況が実際に起こります。
私は災害派遣で「名前はわかるが連絡先がわからない児童」が保護者と再会できず、長時間不安な状況に置かれた場面を何度も見てきました。
■③ 必ず記載すべき情報
防災IDカードには最低限、以下を記入します。
- 氏名・ふりがな
- 学年・学校名
- 住所
- 緊急連絡先(複数)
- 血液型
- アレルギー・持病
- 家族の集合場所
命に関わる情報は「子どもが説明できなくても伝わる形」にしておくことが大切です。
■④ ランドセルに入れる“最適な位置”
おすすめは
✔ ランドセルの内ポケット
✔ クリアポケット付きホルダー
✔ カバンの取り出しやすい位置
です。
雨で濡れないよう、防水タイプのケースに入れるとさらに安全です。
■⑤ 子どもが迷子になる典型ケース
災害時は次のようなケースが非常に多く発生します。
- 下校中に地震発生
- 親とはぐれて避難
- 学校から別の避難所に移動
- 家に帰れず混乱
防災IDカードは、この“混乱の期間”を最小限にするための大きな助けになります。
■⑥ なぜ紙のカードが必要なのか
スマホ頼りでは危険な理由は以下の通りです。
- 子どもがスマホを持っていない
- バッテリー切れ
- 破損して使用不能
- ロック解除できない
災害現場では 「紙」が最も強い情報手段 です。
■⑦ 個人情報の取り扱いのポイント
心配な場合は、以下の工夫でリスクを下げられます。
- 住所を市区町村までにする
- 連絡先を学校+保護者の2段構えにする
- カードを外から見えない位置に入れる
情報と安全のバランスを取ることが大切です。
■⑧ 定期的に更新することが重要
電話番号・集合場所・アレルギー情報は変わりやすい項目です。
更新のタイミングは
✔ 毎年の新学期
✔ 家族構成が変わった時
がおすすめです。
■まとめ|防災IDカードは“迷子防止”ではなく“命をつなぐ道具”
災害時、子どもが一番困るのは「大人と連絡が取れないこと」です。
防災IDカードは小さなカードですが、家族の安心と再会を大きく支える存在です。
結論:
ランドセルに防災IDカードを入れておくことは、親が子どもに残せる最も簡単で最も確実な安全対策のひとつです。
防災士として災害現場を見てきた経験からも、自信を持っておすすめできる対策です。

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