【防災士が解説】冬の避難所で子どもが感じる“不安”とは|寒さ・環境の変化・心のケアをどう守るか

冬の避難所は、大人でも過酷ですが、子どもにとっては“環境の変化そのもの”が大きなストレスになります。
私はこれまで被災地支援で多くの子どもと接してきましたが、冬の避難では特に不安が強く表れやすいと感じてきました。

この記事では、冬の避難所で子どもが抱えやすい不安と、保護者ができるサポートをわかりやすく解説します。


■① 環境の変化による強いストレス

慣れた家から離れ、寒い体育館で生活するだけで子どもは強い不安を感じます。
・知らない人が多い
・騒音が気になる
・空間に圧迫感がある

安心できる環境が急に奪われることは、子どもの心を大きく揺らします。


■② 寒さそのものが不安を増幅させる

冬の避難所は夜の冷え込みが厳しく、子どもは体温も下がりやすいです。
「寒い=怖い」と感じる子も多く、身体の不調と心の不安が結びつきます。

暖かい毛布やカイロは、心の安定にもつながります。


■③ トイレが遠い・暗いことへの恐怖

避難所のトイレは寒く、夜は暗い場所にあります。
特に幼児・小学生は
・暗い場所が怖い
・知らない大人が多い
・並ぶのが不安

このように“トイレ問題”が心の負担になります。


■④ 生活リズムが崩れて睡眠不足になる

冬の避難所は照明や音で眠れないことが多く、寝不足が不安を強めます。
睡眠不足は子どもの情緒を不安定にし、泣きやすくなったり体調を崩す原因になります。

耳栓・アイマスク・毛布で寝床を整えることが重要です。


■⑤ 親が不安そうにしていると、子どもは敏感に察する

避難所で親の表情や態度は、子どもの安心に直結します。
大人が不安を抱えていると、子どもはその空気を一瞬で察知します。

・「大丈夫だよ」と言葉で伝える
・スキンシップを増やす
・手を繋いで安心感を与える

親の落ち着きが、子どもの心を守ります。


■⑥ 遊ぶスペースがなく、ストレスが溜まる

冬の避難所は屋外が寒く、自由に遊ぶことができません。
動けない状況は、子どものストレスを増やします。

ぬり絵・折り紙・小さなおもちゃなどの“静かに遊べるグッズ”が役立ちます。


■⑦ 友達や先生と会えない孤独感

避難は日常生活を一気に断ち切ります。
学校や園の生活が突然なくなり、友達と会えないことは大きな不安になります。

子どもは「自分だけ取り残されている」と感じやすくなります。


■⑧ 子ども自身が「迷惑をかけている」と感じてしまう

避難所では「静かにしなさい」と注意される場面が増えがちです。
これが子どもの自己肯定感を下げてしまうケースもあります。

できるだけ褒める言葉を多く伝え、“安心できる存在”であることを示すことが大切です。


■まとめ|子どもの不安は「寒さ・環境・孤独」が重なると強くなる

冬の避難所では、寒さや生活の変化が子どもの不安を大きくします。
大人ができる最大のサポートは、
・環境を整える
・温める
・気持ちに寄り添う
この3つです。

結論:
冬の避難所では「子どもの心を温める工夫」が、身体の防寒と同じくらい重要です。
防災士として支援経験から断言できるのは、子どもが安心すると、家族全体の避難生活が落ち着くということです。

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