冬の飲み会シーズンは、飲酒運転による事故が最も増える危険な時期です。
その中で見落とされがちなのが、
「運転していないのにケガを負う“同乗者”の被害」 です。
今回は、元消防職員として実際の救急現場で見てきた
“車内にいる人が最も危険になる理由” を解説します。
■① 同乗者が最も重傷になりやすい理由
飲酒運転による事故では、
運転者よりも同乗していた家族・友人が重傷になるケースが圧倒的に多い のが現実。
理由は
✔ シートベルトを外している
✔ スピードへの警戒感が薄い
✔ 運転者の異常に気づけない
✔ ブレーキ遅れによる衝突エネルギーが直撃
など。
特に助手席の人は
運転者より死亡率が高い と言われています。
■② 子どもの同乗は「最悪のパターン」
飲酒事故現場で最も心が痛んだのが、
“親が飲酒運転し、後部座席の子どもが被害を受けるケース”。
冬はチャイルドシートが厚着で緩み、
✔ ベルトの固定力が落ちる
✔ 衝撃時に体が大きく前に出る
これが致命傷に直結します。
■③ 車内にいると、事故の瞬間に無防備
歩行者や自転車は「危険を察知して避ける」ことができますが、
車内では
✔ 逃げられない
✔ 予測できない
✔ 衝撃を全て受ける
という最悪の状況になります。
特に飲酒運転車は
- スピード超過
- 信号無視
- 夜間の視認不足
これが重なるため、被害は通常の事故の数倍の衝撃になります。
■④ 冬の帰り道“乗せてもらう側”が取るべき行動
同乗者は、飲酒運転の加害者にも被害者にもなりません。
しかし防災として「巻き込まれない準備」はできます。
✔ 運転者が飲んでいないか必ず確認
✔ 少しでも怪しいなら乗らない
✔ タクシー・代行・バスを選ぶ
✔ 同乗中はシートベルトを必ず締める
特に
「家まで送るよ」 という好意が一番危険です。
■⑤ 帰宅後に事故が起きる“自損型”にも注意
飲酒運転の事故は必ずしも他人を巻き込むとは限りません。
- 家の壁に衝突
- 溝に落ちる
- 電柱に接触
- ガードレールに挟まる
こうした自損事故でも、
助手席や後部座席の人が大ケガ をするケースは多いです。
■⑥ 飲酒運転は「巻き込まれる側」の対策が最重要
飲酒運転を完全にゼロにはできません。
だからこそ、冬は特に
✔ 乗らない
✔ 乗せない
✔ 乗り合わせない
の“三つの拒否”が命を守る行動です。
■⑦ もし飲酒運転車を見かけたらどうする?
現場では、歩行者が気づいて避けたことで命が助かった例がたくさんあります。
以下の特徴があれば注意してください。
- ふらついている
- スピードが不自然
- ブレーキのタイミングが遅い
- ラインを蛇行
- 信号待ちで動き出しが極端に遅い
こういう車を見たら、
必ず距離を取り、絶対に前を歩かない。
■⑧ 家族を守る「帰り道ルール」を作る
飲み会シーズンは、家族間でこの3つを決めるだけで安全度が大きく上がります。
✔ 「飲んだ人の車には絶対に乗らない」
✔ 「帰るときは連絡する」
✔ 「代行代は惜しまない」
特に子どもに教えることが大切です。
■まとめ|飲酒運転がゼロでなくても、命を守る準備はできる
飲酒運転は“悪質な人だけがするもの”ではありません。
冬は気が緩み、誰かが無意識のうちに「帰れるだろう」と始めてしまうことが多い。
結論:
元消防職員としての意見—— 飲酒運転事故で最も危険なのは“運転者ではなく同乗者”。 乗らない・乗せない・距離を取る、この3つで命は守れる。

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