冬の災害で最も怖いのは、暖房の停止です。
停電するとエアコンもストーブも使えず、室温がみるみる低下します。
そこで重要になるのが ポータブルバッテリーの“選び方”。
今回は、防災士の視点で「買ってはいけない失敗例」と「選ぶべき基準」を解説します。
■① 容量は最低でも1,000Whを基準にする
冬は電池性能が落ちます。
そのため、
● 500Wh → 1人用
● 1,000Wh → 家族向け
● 2,000Wh → 暖房を動かす家庭向け
が現実的な目安。
容量が小さいと
「暖房が1時間で止まる」
といった致命的な失敗が起きます。
■② 出力“1,000W以上”がないと暖房が動かない
セラミックヒーターなどは
● 600W〜1,200W
が一般的。
出力が足りないと
✔ 電気がつかない
✔ ヒーターがエラーを起こす
という事態に。
バッテリー選びで最重要の基準です。
■③ 電気毛布を動かせるか必ず確認する
電気毛布は最強の暖房ですが、
● USBタイプ
● ACコンセントタイプ
があるため、対応端子をチェック必須。
「差し込み口がなくて使えない」
は冬の停電では致命傷です。
■④ 充電スピードが遅いと“非常時に間に合わない”
冬場は
✔ 夜間の停電
✔ 短時間復旧
✔ 再停電
が繰り返されることもあります。
急速充電対応があれば
● 1時間で50〜80%回復
● 夜明け前にまとめて充電
が可能になり、生存率が上がります。
■⑤ ソーラーパネル対応は冬こそ重要
冬は日照が短いですが、
“停電が長期化したときの唯一の充電源”
がソーラーパネル。
最低でも
● 100Wパネル × 2枚
が推奨。
ガソリンがなくなるより、太陽は確実です。
■⑥ 重量は“持てるかどうか”がすべて
大容量バッテリーは20〜25kgが主流。
● 奥さんが持てるか
● 高齢の家族が避難先に持ち出せるか
を基準にしてください。
動かせないバッテリーは、ただの家具です。
■⑦ 家族人数で必要電力が3倍変わる
大人1人と、3人家族では
✔ 暖房量
✔ 電気毛布の数
✔ スマホ充電
がまったく違います。
家族で使うなら 容量は“迷ったら大きい方” が鉄則。
■⑧ 停電訓練をしない家庭は、必ず失敗する
バッテリーを買って終わりの家庭ほど、
“いざというときに使えない” ことが多いです。
● 電気毛布を2時間運転してみる
● セラミックヒーターを5分だけ使う
● 夜間の暗闇でケーブル接続テスト
この3つを1度でもやっておけば、
「停電しても怖くない家」に変わります。
■まとめ|冬の停電を防ぐのは“選び方 × 訓練”
冬の災害は、寒さが命を奪います。
その中で、適切なポータブルバッテリーを準備できるかは
家族の生存率を左右する重大ポイントです。
結論:
ポータブルバッテリー選びは、容量・出力・暖房対応・重量・訓練の5点を外さなければ間違いない。
防災士として断言します。
「正しい1台」があるだけで、冬の停電は“ただの不便”になりますが
“間違った1台”だと、命に関わる重大リスクになります。

コメント