大きな災害が起きた直後、被災地では必ず同じ現象が起こります。
「必要なものが何一つ手に入らない」。
元消防職員・防災士として被災地に入ってきた経験から、
“災害後に入手できない理由”と“事前に備えるべきポイント”を解説します。
■① 災害後は物流が完全に止まる
道路は寸断、信号は停止、トラックは動けない。
能登半島地震でも、熊本地震でも、東日本大震災でも同じでした。
物が届かない → 店が開かない → 必要品が消える
この流れは被災地では当たり前に起きます。
■② コンビニ・スーパーは数十分で棚が空になる
地震発生後、最初の1〜2時間はまだ店が開いている場合もあります。
しかし、被害の大きい地域では住民が一斉に買い出しに走り、
水・食料・電池・カセットボンベは数十分で売り切れ ます。
消防の派遣先でも、
「買いに行ったときには何もなかった」という声を何度も聞きました。
■③ 公的支援が届くのは“思っている以上に遅い”
支援物資は夜中にすぐ届くと思っている人が多いですが、
実際は 道が安全でなければ運べません。
東日本大震災のときも
最初の物資が届くまで 数日〜1週間 かかった地域が多くありました。
■④ 冬は特に深刻…寒さで命を落とすケースが増える
冬の災害は“寒さ”が最大の敵です。
- 毛布が足りない
- 暖房が使えない
- 服が濡れたまま乾かない
能登半島地震でも低体温症で亡くなる方が複数いました。
災害後に暖かさを確保するのはほぼ不可能 です。
■⑤ 水は“止まった瞬間”に最も手に入らない
断水すると、水道局も補給できないため、
給水車が来るまで並ぶしかありません。
しかし冬場は行列に並ぶだけでも体力を奪われ、
高齢者は体調を崩しやすくなります。
■⑥ 災害後はネット通販すら使えない
多くの人が「最悪Amazonがある」と思っています。
しかし被災地では:
- 配送停止
- 配送センター被害
- 荷物が届く見込みなし
注文すらできない状況 になります。
■⑦ 本当に必要な物ほど“地元から消える”
特に入手できないもの:
- 水
- 食料(レトルト・パン・缶詰)
- カイロ
- 毛布・寝袋
- 簡易トイレ
- カセットボンベ
- モバイルバッテリー
- ライト
- ペット用品
これらは災害後、最初に消えます。
消防の現場でも毎回この状況を見てきました。
■⑧ 「備えていた人だけ」が普通の生活に近づける
被災地でよく聞く言葉は、
「あの時、買っておけばよかった…」 です。
災害は待ってくれません。
必要な物は “災害前にしか買えない” という現実を、
私は何度も現場で目の当たりにしました。
■まとめ|必要品は“災害が起きる前にしか手に入らない”
災害後に必要品を入手できると思っている時点で、
すでに命のリスクが高まります。
まとめると:
- 物流は止まる
- お店は閉まる
- 必要品は消える
- 寒さ・空腹・不安が一気に襲う
結論:
必要品は“災害後には入手できない”。だからこそ、平時の備蓄が命を守る。
元消防職員として現場を見てきたからこそ、強くお伝えします。

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