地震直後の夜は、道路陥没の発見が極端に遅れます。
私は震災支援で「昼には見えた危険が、夜は完全に隠れていた」現場を何度も経験しました。
この記事では、夜間特有の危険と対策を解説します。
■① 夜は“黒い穴”が見えない
アスファルトの黒さと陥没の影が重なり、肉眼では判別困難。
特に凹みの浅い陥没は完全に同化し、踏み抜き事故の原因になる。
■② 街灯の少ない地域は危険度が2倍
地方や住宅街は街灯が少なく、地震後の停電でさらに真っ暗に。
道路の状態が全く確認できず、車も歩行者も危険が増す。
■③ ライトの“真下照射”は見えにくい
懐中電灯を真下に当てると、影ができず凹みが分からない。
斜めから照らすと凹凸の影が浮き上がり、危険箇所が一目で分かる。
■④ 車は徐行でも“沈む”可能性がある
夜間は運転者が陥没を視認できず、タイヤが落ちる事故が多い。
地震後の道路では、時速20km以下でも落輪事故が起きた例がある。
■⑤ 停電中の交差点は特に注意
信号が止まり、車のライトも影をつくるため、陥没が完全に隠れる。
歩行者は横断前に「立ち止まって足元を見る」を徹底。
■⑥ 主要道路より“生活道路”が危険
大通りは補強されているが、住宅街の道路は地盤が弱く陥没しやすい。
震度6程度でも、生活道路でひび割れ→沈下が頻発した現場を見てきた。
■⑦ 子ども・高齢者は夜間移動を避ける
避難でどうしても移動する場合は、大人がライトで進行方向を照らし、
子どもは抱える・高齢者は手を引いて歩くなど、同行は必須。
■⑧ どうしても外出するなら“光”を増やす
・ヘッドライト
・ランタン
・スマホのライト+予備バッテリー
光源を複数持つことで、危険箇所の見落としが減る。
■まとめ|夜の道路は“昼とは別の場所”と考える
暗闇は危険の大半を隠します。
陥没は小さくても命に直結し、車も人も被害を受けます。
結論:
夜間の移動は最小限にし、光源を増やして慎重に行動する──これが現場で学んだ最大の教訓です。

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