雪だるま作りは、冬ならではの穏やかな遊びです。
しかし被災地や豪雪地域では、雪だるま作りと同じ行動が重大事故につながるケースを数多く見てきました。
防災の視点で見ると、雪だるま作りは「冬の危険を学ぶ入口」でもあります。
■① 重たい雪は想像以上に危険
雪だるまの土台を作る際、
水分を含んだ雪は非常に重くなります。
これは屋根雪・落雪・雪庇と同じ危険性を持っています。
■② 中腰作業は冬の事故原因
雪玉を転がす動作は、
中腰・前屈姿勢が続きます。
これは除雪中の腰痛・転倒事故と全く同じ姿勢です。
■③ 滑りやすい足元への注意力
雪だるま作りは、
何度も足元を動かします。
凍結路面・圧雪の滑りやすさを体感できる行動です。
■④ 手袋なしは凍傷リスク
素手で雪を触ると、
指先の感覚がすぐに失われます。
これは凍傷の初期症状であり、冬災害で最も多いトラブルです。
■⑤ 子どもが夢中になるほど危険が増す
集中すると、
・寒さを感じなくなる
・疲労に気づかない
災害時にも同じ心理状態が起きます。
■⑥ 大きさ=危険度が増す
雪だるまは大きくなるほど、
・倒れる
・崩れる
リスクが高まります。
これは雪像・雪壁・除雪山と同じ構造です。
■⑦ 壊れた後の冷えが危険
遊び終わった後、
汗で体が急激に冷えます。
これは低体温症につながる典型的な流れです。
■⑧ 「作った後」の行動が重要
手洗い・着替え・保温。
この一連の行動は、
冬の避難生活そのものです。
■まとめ|雪だるまは冬災害の縮図
雪だるま作りには、
・重さ
・寒さ
・滑り
・集中による判断低下
冬災害の要素がすべて詰まっています。
結論:
雪だるま作りは、冬の危険を体で学ぶ防災体験である。
防災士として現場を見てきた経験から、
「何気ない冬遊びこそ、命を守る学びになる」と強く感じています。

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