執筆者：防災士／地方自治体の防災担当職員／被災地派遣経験あり
地震・台風・豪雨・津波…
日本は「災害大国」と言われますが、実は世界中で災害は増加しています。
気候変動、人口増加、都市集中、高齢化。
これらは日本だけではなく、世界各国が直面している共通課題です。
では世界はどんな災害を経験し、どんな対策を行っているのか？
日本と世界を比較しながら、分かりやすく解説します。
✅世界で増える自然災害の現状
●①「温暖化」で巨大災害が増加
- 40〜50℃の熱波（インド・欧州）
- 巨大ハリケーン（アメリカ）
- 大規模森林火災（カナダ・オーストラリア）
- 砂漠で「洪水」（中東）
▶ 昔の常識が通用しないレベルの災害が増加中
世界では災害による経済損失が年々増え、
過去30年間で約3倍になったと言われています。
●②地震による被害は貧富で大きく変わる
▶ 同じ震度でも「倒壊率」「死者数」「復旧スピード」に圧倒的差が出る
●③津波で学んだ“避難文化”の違い
日本では
✅ 津波教育
✅ 避難訓練
✅ ハザードマップ
✅ 避難タワー
が全国に広がっています。
一方、海外では
- そもそも「津波を知らない」
- 標識がない
- 避難訓練が行われない
▶ 日本は「世界トップレベルの避難文化」を持つ国
✅世界が日本を参考にしているポイント
世界の専門家は口を揃えて言います。
✅「日本は“世界一被災している国”ではなく“世界一防災をしている国”」
これは誇るべきポイントです。
✅ただし、日本にも弱点がある
世界から学ぶべき点もあります。
●① キャッシュレス決済に依存しすぎ
→ スウェーデン・フィンランドでは
防災用に“停電でも決済できる仕組み”を整備
●② 避難所のプライバシー対策
→ 欧州では災害時でも個室テントが標準化
→ 日本は体育館に雑魚寝が多い
●③ 溢れかえるボランティア
→ アメリカ：登録制・資格制度で整理
→ 日本：善意が逆に混乱を生むことも
▶ 「日本は防災先進国」だが、完璧ではない
✅世界の防災で驚く取り組み
🌍 イスラエル
- 国民全員にガスマスク配布
- 家ごとに「防災部屋（シェルター）」を義務化
🌍 ニュージーランド
- 家庭に「最低3日分の食料・水」の備蓄を義務化
🌍 アメリカ（カリフォルニア）
- 個人で“避難車両・自家発電”を持つのが当たり前
🌍 イタリア
- 火山災害に備え、都市ごとに「避難計画」が存在
▶ 世界を見ると「防災は国の文化」と言えるほど差が大きい
✅日本に住む私たちが今できること
✅ 家庭で「自分専用の防災グッズ」を持つ
✅ 家族で「避難場所を共有」
✅ 水・食料をローリングストック
✅ 車に簡易トイレや毛布を準備
✅ スマホに気象防災アプリ
特に、近年増えているのは
✔ 在宅避難
✔ 車中避難
✔ ホテル避難
“避難所へ行く＝正解”ではなく、
“安全な場所へ分散する”ことが今の時代の避難です。
✅まとめ
- 世界中で災害が増加
- 日本は防災先進国だが弱点もある
- 世界から学ぶポイントは多い
- 家庭での備えは「世界水準」にできる
災害は止められません。
しかし、準備次第で「守れる命」が大きく変わります。
✅ 最後にひとこと
防災士・地方自治体の防災担当職員として言わせて下さい。
「防災の本質は、難しいことではありません。
たった1個でも備えを増やすこと。
それだけで命は守れます。」
もし防災について知りたいこと、疑問、家族の備えが不安などあれば、
ぜひコメントで教えてください。できる限り丁寧に解説します。
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