◆はじめに
学校での地震は、家庭とは違い
「大人数」「広い建物」「高い場所」「避難誘導」など
リスクが複雑になります。
元消防職員・防災士として、
子ども自身・先生・保護者それぞれが取るべき行動を
分かりやすく整理しました。
■① 子ども(生徒)が取るべき行動
◆1. 揺れた瞬間は“机の下に避難”
学校地震対応の基本動作。
行動ポイント
- 机の脚をしっかりつかむ
- 頭を守る(机が小さい時はカバンで頭部保護)
- 立ち上がらない
- 走らない
NG行動
- 外へ飛び出す
- 窓際に立つ
- ロッカーのそばに行く
◆2. 揺れが収まったら“先生の指示に従う”
地震後の校内は落下物が多く危険。
子どもが意識すべきこと
- 勝手な行動をしない
- 友だちを押さない
- しゃべらず移動(声かけは最小限)
- 転倒物があっても拾いに行かない
◆3. 避難経路で絶対にやってはいけないこと
- 階段を駆け下りる
- 押す・ふざける
- 先生を追い越す
- 友達を置いて走る
落ち着いた行動が命を守る。
■② 先生(教職員)が取るべき行動
◆1. 揺れた瞬間:まずは“子どもの安全確保”
- 「伏せて!頭守って!」の声かけ
- 机の下に入れて頭部保護
- 無理に動かさない
先生が冷静であることが、クラス全体の安全につながる。
◆2. 揺れが収まった後:迅速な状況把握
確認項目
- けが人の有無
- ガラス・照明の落下
- 廊下の安全
- 校内放送の内容
- 避難指示のタイミング
◆3. 避難誘導:隊列は「2列 or 1列」で静かに
- 子どもとの距離感を保ちつつ誘導
- 後ろは副担任・職員がフォロー
- 階段は特にゆっくり、声かけしながら
避難経路の安全確認は、教職員が最優先で行う。
■③ 保護者が知っておくべきこと
◆1. 地震直後は“学校へ迎えに行かない”
最も多い危険行動がこれ。
理由
- 道路混雑で緊急車両が通れなくなる
- 迎えに行く途中で被災する可能性
- 学校側の安全確認がまだ終わっていない
◆2. 学校の連絡を待つ
- 学校は「避難完了 → 安否確認 → 状況把握」の順で動く
- 連絡体制が整うまで時間がかかる
焦らず “公式連絡があるまで待つ” が正解。
◆3. 引き取りの手順を理解しておく
災害時は、普段と違う“特別対応”になる。
一般的な流れ
- 事前登録された保護者のみ引き取り
- 引き取りカードが必要
- 引き取り場所がグラウンド・体育館になる場合も
- 夜間は照明確保まで待機の場合も
子どもの混乱を防ぐために、家庭で事前に話しておくと良い。
■④ 特別な状況(部活・体育館・校舎外)
◆部活中
- 大声の指示が届きにくい
- ボール・器具の落下に注意
- 体育館は照明落下の危険が大きい
行動は「頭を守る → しゃがむ → 指示を待つ」。
◆体育館
- 天井・照明の落下が最大リスク
- 壁側に寄りすぎない
- ステージ機材の転倒に注意
体育館は必ずしも安全ではないと理解する。
◆校庭・外
- 建物から離れる
- 倒木・ガラス・外壁に注意
- 空いている広場へ移動
- 上からの落下物に注意を向ける
◆まとめ:学校地震対策は「子ども・先生・保護者」の連携
- 子どもは机の下 → 指示に従う
- 先生は冷静に安全確保と状況把握
- 保護者は迎えに行かず、公式連絡を待つ
- 体育館・外など状況別に危険が違う
学校での地震時に最も大切なのは、
「全員が役割と正しい動きを知っていること」。
このマニュアルを家族で共有するだけで、
学校での災害時の安全度は大きく向上します。

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