〜親がいない状況で命を守れるか?〜
執筆者:防災士/地方自治体防災担当職員/被災地派遣経験あり
大学生・専門学校生の多くは、
「実家を離れて初めての一人暮らし」を経験します。
つまり、災害時に――
✅ 親はいません
✅ 家族の助けはありません
✅ 指示してくれる大人もいません
“自分で判断し、自分で行動し、自分で生き残る”
この力が必要になります。
この記事では、
✔ 一人暮らしの防災
✔ 友達と外出中の災害
✔ 停電・断水・帰宅困難
✔ SNSを使った情報収集
を踏まえ、大学生が本当に必要な防災知識をまとめました。
✅大学生・専門学生が直面する「3つの現実」
✅① 親がいない
不安でも、決断は自分でしなければいけません。
✅② 家に物資が少ない
水・食料・ライト・カセットコンロが無い家庭が多い。
✅③ 夜の災害が多い
外食中、バイト中、移動中、友達の家…
「家にいない状態」が圧倒的に多い。
大人よりも、実は大学生の方が危険です。
✅まず備えるべきは「家じゃなく、自分」
大学生の防災は
✅ 住む家
✅ 持ち歩く物
の2つでレベルが一気に上がります。
✅【家に備えておくべき必需品】
✅① 水(最低3日分)
最低1人あたり9リットル。
ペットボトルでOK。置くだけで命が助かる。
✅② カセットコンロとガスボンベ
停電でも調理可能。
カップ麺・パスタ・スープなどが作れます。
✅③ 懐中電灯 or ランタン
スマホのライトは電池を消耗するため危険。
停電が最大のストレスになるので、これは必須。
✅④ モバイルバッテリー
SNS・家族連絡・情報収集の生命線。
容量10,000mAh以上。
✅⑤ 簡易トイレ
断水になるとトイレが使えません。
これがないと本当に困ります。
✅⑥ 非常食(好きなもの)
・レトルト
・カップ麺
・缶詰
・パックご飯
「食べ慣れた好きなもの」でOK。
✅【持ち歩く防災】が大学生は超重要
カバンにこれだけ入れておくと、生存率が上がる。
✅ モバイルバッテリー
✅ 充電コード
✅ 小さな水
✅ 絆創膏
✅ 常備薬
✅ モバイルライト
✅ イヤホン(情報収集)
高校生までは“家で守られる”
大学生からは“外で生き残る”
ここが最大の違い。
✅災害時に大学生が取るべき行動
✅① 家族・友人と連絡を取る
- SNSで安否報告
- 位置情報を送る
- 電話は繋がらないためLINEが最適
- 公衆電話が優先して繋がる場合もある
✅② 帰宅しようとしない
都市部では“帰宅困難者”が大量に発生します。
✅ その場の安全確保
✅ 建物内退避
✅ 指示に従う
✅ Wi-Fiや電源を解放してくれる施設へ移動
✅③ SNSでデマを拡散しない
災害で人を傷つけるのは“誤情報”
✅ 誰が発信したか
✅ 写真・動画の有無
✅ 公式機関かどうか
を必ず確認。
✅④ 在宅避難という選択
避難所へ行くことが正解ではありません。
✔ 家が安全
✔ 水・食料がある
✔ スマホ充電できる
→ 自宅の方が安全な場合、多いです。
✅大学生が災害時に特に注意すべき場面
✔ バイト中
✔ 夜道の帰宅中
✔ 遊びに出ているとき
✔ 旅行・サークル合宿
✔ 車で移動中
✔ SNSで不安を煽る投稿を見たとき
この世代は“外にいる時間”が多い。
だから、
「どこで被災しても生き残る」準備が必要。
✅実際にあった大学生の救助事例
✔ SNSで救助要請→救出された例
✔ 避難所の運営を学生が支えた例
✔ 情報発信で家族を安心させた例
✔ 帰宅困難者に道案内をした例
✔ 高齢者を安全な場所へ誘導した例
若い力は、災害で本当に人を救います。
✅まとめ:大学生は「自分で生き残る力」が必要
❌ 家族が守ってくれない
❌ 大人が近くにいない
❌ 食料も水も少ない
✔ 行動力がある
✔ 情報に強い
✔ スマホを使える
✔ 冷静に判断できる
だから大学生は、
「準備さえあれば最強の世代」です。
✅ 防災士として最後に
防災は特別な知識ではありません。
**“生き残る選択肢を増やすこと”**です。
今日、この記事を読んだ大学生・親御さんへ。
✔ 水を買う
✔ モバイルバッテリーを充電
✔ カーテンの近くの家具を離す
どれか1つしてみてください。
その1つが、未来の命を守ります。

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