✅【発達障害がある方の避難所での注意点】

「つらい・しんどい」を減らすためにできる準備と工夫

〜音・光・人・匂い・ルールのストレスをどう防ぐ?〜

執筆者:防災士/地方自治体防災担当職員/被災地派遣経験あり

発達障害(ASD、ADHD、LD、知的特性など)がある方は、

災害時の避難所で強いストレスを受けやすいと言われています。

✅ 人が多い

✅ ざわざわした音

✅ 臭い、光、雑音

✅ ルールが多い

✅ 自分のペースで生活できない

✅ 見知らぬ人が近くにいる

これらが重なることで、

「落ち着かない」「不安」「パニック」などにつながりやすい。

避難所は命を守る場所ですが、

その人にとっては心身の負担が大きい環境になる場合があります。

だからこそ——

事前準備や小さな工夫で負担を減らすことができます。

この記事では、

✔ 避難所で困りやすいポイント

✔ ストレスを減らす具体的な対策

✔ 家族ができるサポート

✔ 在宅避難を選んでもよい判断

をわかりやすくまとめます。

✅① 避難所で起きやすい困りごと

✅■ 音がつらい

・話し声

・子どもの声

・机や椅子の音

・放送のアナウンス

・泣き声や咳

→ 過敏性がある方は強いストレスになる

✅■ 光・視覚刺激がつらい

・蛍光灯の明かり

・人の動きが視界に入る

・テレビ映像

✅■ 匂いがつらい

・人の汗

・食事の匂い

・トイレの匂い

✅■ プライバシーがなく不安

・パーソナルスペースが狭い

・知らない人が近い

・横になれないのが苦痛

✅■ ルールが理解しづらい

・並ぶ

・順番を待つ

・共有物を使う

・消灯時間

抽象的な説明では対応できないことがあります。

✅② 負担を減らすための「持ち物」

✅ イヤーマフ・耳栓

✅ アイマスク

✅ フード付きパーカー

✅ マスク(匂い対策)

✅ スマホ+イヤホン(安心できる音を聞く)

✅ タオルや毛布(落ち着く感触)

✅ 好きな飲み物・お菓子

✅ 常備薬

✅ 障害者手帳や診断名がわかるメモ

✅ 緊急連絡先カード

✅ 気持ちが落ち着くアイテム(玩具、ぬいぐるみ等)

✅ 最悪は車内・在宅避難を選べる準備

「安心できる物」は、防災の一部です。

✅③ スペースの工夫でストレスを減らす

✔ 人通りの多い通路を避ける

✔ 入口や出口から離れた場所

✔ 隅の壁際

✔ パーティションの近く

✔ 視界や音を遮れる場所

「一番静かな場所」を確保できるだけで、かなり楽になります。

✅④ 説明・指示は“視覚化”が効果的

避難所では、

アナウンスや口頭説明で物事が進むことが多いですが、

発達特性のある方にとっては

✅ 聞き取れない

✅ 理解が追いつかない

✅ 抽象的で意味が分からない

ことがあります。

対策として:

✔ メモに書いて伝える

✔ 写真やイラストで示す

✔ 「何を」「どこで」「どうするか」を具体的に

✔ 一度にたくさん言わない

例)

❌「ここで待ってて」

⭕「この線のところに立って、前の人の後ろで止まる」

✅⑤ 避難所で苦しくなった時の対処法

✅ 深呼吸できる場所へ離れる

✅ 外に出て空気を吸う

✅ 車へ移動して休む

✅ タオルをかぶる

✅ イヤホンで音を遮断

✅ 家族やスタッフに伝える

「逃げてもいい」

「休んでいい」

という選択肢を持っておくことが重要です。

✅⑥ 家族・支援者ができること

✔ できるだけ説明を“短く具体的に”

✔ 人混み・大音量を避ける場所へ誘導

✔ 荷物を一緒に管理

✔ スタッフに特性を伝える

✔ 無理に参加させず、落ち着ける場所を優先

避難所スタッフも、多くは発達障害に理解があります。

遠慮なく相談して大丈夫です。

✅⑦ 「必ず避難所に行かないといけない」わけではない

発達特性がある方にとって、

避難所は負担が大きすぎるケースがあります。

✅ 家が安全

✅ 食料・水・トイレが使える

✅ 停電でも過ごせる

→ その場合、在宅避難が最適な選択肢になることも多い。

無理に避難所へ行って

パニックや心身ストレスが強くなる方は実際に多くいます。

✅⑧ 福祉避難所という選択肢

「一般の避難所が難しい」

「感覚過敏や行動の困難が大きい」

そんな場合は、

介護・医療・福祉に対応できる

✅ 福祉避難所があります。

※ 直接は行けず、まずは一般避難所から相談・連絡する仕組みの自治体が多い

※ 事前に家族が市区町村へ相談し、手続きの流れを確認しておくのが安心

✅まとめ:発達障害がある方の避難は「正解が1つではない」

❌ 避難所に耐える必要はない

❌ 我慢する必要もない

❌ みんなと同じ行動でなくていい

✔ イヤーマフやアイマスクで刺激を減らす

✔ 静かなスペースを確保

✔ 視覚的に分かる説明

✔ 車内避難・在宅避難も選択肢

✔ 福祉避難所も利用できる

「安心して過ごせる環境を選ぶこと」=立派な防災行動です。

✅ 防災士として最後に

発達障害がある方は、

災害時に“困りごとが人と違うだけ”。

準備すれば、必ず守れます。

今日できる小さな備えはこれです👇

✔ イヤーマフとタオルを防災バッグへ

✔ 家の中で避難場所を確認

✔ 連絡カードを作って財布に入れる

✔ 在宅避難できるか家をチェック

この4つだけでも安心度は一気に変わります。

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