春は防災用品を整えやすく、「とりあえずそろえた」「買って満足した」状態になりやすい季節です。しかし災害現場では、“一度も使ったことのない備え”が役に立たない場面を何度も見てきました。防災士の視点から、春に見直したい「未使用防災」の落とし穴を解説します。
■① 春は備えを買って終わりになりやすい
新生活や季節の切り替えで、防災用品を購入する人が増えますが、使わずに収納されがちです。
■② 使ったことがない物は非常時に使えない
袋の開け方、操作方法、点灯手順など、初見では必ず戸惑います。災害時は試す余裕がありません。
■③ 説明書を読む時間はない
停電・揺れ・不安の中で説明書を読むのは現実的ではありません。体が覚えているかが重要です。
■④ 電池切れ・初期不良に気づけない
一度も使っていない備えほど、電池切れや故障に気づかず、本番で初めて失敗します。
■⑤ 家族が使えないと意味がない
本人だけが分かっていても不十分です。家族全員が触ったことのある状態が理想です。
■⑥ 使うことで不要な物が見えてくる
一度使ってみると、「これは要らない」「これは足りない」がはっきりします。精度が上がります。
■⑦ 点検は訓練でなく体験でいい
本格的な訓練は不要です。電源を入れる、広げる、背負うだけで十分な確認になります。
■⑧ 春は試す余裕がある季節
気候が穏やかな春は、防災用品を実際に使ってみる絶好のタイミングです。
■まとめ|使った備えだけが本物
防災用品は、持っているかどうかではなく、使えるかどうかが全てです。
結論:
春の防災では、防災用品を「持っている状態」から「一度使った状態」へ変えることが最も重要です。
防災士として現場を見てきた経験から、事前に一度でも使っていた備えがある人ほど、災害時に落ち着いて行動できていると強く感じています。

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