地震・豪雨・台風で断水や停電が起きると、数日〜1週間以上「お風呂に入れない」生活が続くことがあります。入浴できない状態はストレスだけでなく、健康面にも大きな影響を及ぼします。ここでは災害時のお風呂問題をどう乗り切るかをまとめます。
■お風呂に入れないと起きるトラブル
・皮膚のかゆみや湿疹
・汗や皮脂による不快感
・においが強くなる
・気分が落ちやすくなる
・体が温まらず睡眠の質が低下
・高齢者や子どもは免疫低下リスクも
入浴は“清潔”だけでなく“健康”そのものを守る行動です。
■災害時にできる代わりの入浴方法
・濡れタオルで体全体を拭く
・ウェットティッシュで全身を清潔にする
・アルコールシートで菌を拭き取る
・ドライシャンプーで頭皮ケア
・清潔なタオルで汗を吸い取って乾かす
・温かい蒸しタオルで体を温める
「完全に洗う」よりも“汚れを減らす”ことが大切です。
■体を拭く時に優先すべき部位
・顔
・首
・脇
・股
・足(特に指の間)
菌が繁殖しやすい部分だけでも清潔に保つと、衛生状態が大きく変わります。
■冬の災害時に体を温める方法
・ホッカイロを首・お腹・背中に貼る
・靴下を履く
・マスクで顔の冷えを防ぐ
・毛布・寝袋にくるまって保温
・温かい飲み物をこまめに飲む
身体が温まれば“入浴できないストレス”はかなり軽減されます。
■断水でもできる洗髪の工夫
・ドライシャンプー
・ベビーパウダーで皮脂を吸収
・蒸しタオルで頭皮を拭く
・髪を結ぶ・まとめて汚れを広げない
・帽子やタオルで汗を吸収しやすくする
ドライシャンプーは災害時の必需品です。
■衛生状態を悪化させないポイント
・汗をかいた服は早めに交換
・下着・靴下だけでも毎日替える
・蒸れた体をそのままにしない
・タオルは乾きやすい素材を選ぶ
・子どもはこまめに汗を拭く
入浴の代わりに“衣類管理”がとても重要になります。
■避難所でのお風呂事情
・入浴設備が使えない
・入れても人数制限がある
・順番待ちが長い
・プライバシー確保が難しい
・高齢者や介護が必要な方は利用が困難
そのため、ほとんどの人がウェットタオルやドライシャンプーで対応していました。
■家庭でできる事前準備
・体拭きタオル(厚手タイプ)
・ドライシャンプー
・大きめのウェットティッシュ
・速乾タオル
・タオルを干せる洗濯バサミ
・蒸しタオル用の耐熱袋
・非常用の着替えセット
“お風呂に入れない時間をどう耐えるか”が災害時の生活の質を決めます。
■まとめ
災害時は数日〜1週間以上お風呂に入れないことは珍しくありません。濡れタオルやドライシャンプーなどの代替手段を知っておくことで、不快感や体調悪化を防ぐことができます。入浴できない状況でも、清潔を保つための工夫が家族の健康を守る大切なポイントになります。

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