地震・台風・豪雨の停電が夜に発生すると、想像を超える“真っ暗闇”になります。家の中でも一歩も動けないほどで、転倒・落下・ケガが急増します。ここでは、災害時の夜の暗さに備える照明と安全確保のポイントをまとめます。
■停電時の夜が危険な理由
・家の中が完全な暗闇になる
・物にぶつかる、つまずく事故が増える
・懐中電灯が一つでは手が塞がる
・子どもや高齢者が不安になりパニックに
・避難の判断が遅れやすい
暗さは“災害の二次被害”を招く重大要因です。
■停電直後にすぐやること
・スマホのライトは最初に使わない
・懐中電灯をすぐ取り出す
・ライトを壁や天井に向けて全体を照らす
・足元の安全確保を最優先
・家族全員のライトを配布する
スマホは通信確保のため“最終手段”として残しておきます。
■最も役立つ照明(家庭に必須)
・LEDランタン
・ヘッドライト
・モバイルバッテリー式ライト
・ソーラーライト
・乾電池式ライト
特に“ランタン型”は手が空くため圧倒的に便利です。
■停電中の照明で失敗しやすい例
・スマホライトを使いすぎる
・キャンドル・ろうそくを使う
・炎の照明を子どものそばに置く
・充電が少ないのに強モードで使用
・ライトを1台しか持っていない
火災リスクから、ろうそくは絶対に使わないのが鉄則です。
■夜の事故を防ぐための工夫
・通路にライトを配置して“光の道”を作る
・階段・玄関・トイレに小型ライトを置く
・ベッド横にモバイルライトを常備
・段差に注意するため足元照明を使う
・家具の周りに物を置かない
暗闇では“家そのものが危険地帯”になります。
■子ども・高齢者のための照明対策
・子どもには小型ライトを一つ持たせる
・高齢者にはヘッドライトが最も安全
・夜中のトイレ動線は必ず照らす
・怖がる子には優しい色のランタン
明かりがあるだけで家族の不安は大幅に軽減します。
■長期停電に備える照明ストック
・LEDランタンを2〜3個
・ヘッドライトを家族分
・単三・単四電池を多めに
・ソーラーランプを屋外に常備
・USB充電のライトも複数
ライトは“数”が命。家族人数+予備が理想です。
■普段からできる照明の備え
・ランタンを手に取りやすい場所に置く
・帰宅後すぐ手が届く収納に変更
・電池切れしないよう月1点検
・寝室に小型ライトを固定配置
・玄関に非常灯の代わりを設置
災害時に使える照明は、普段使える場所に置くのがポイントです。
■まとめ
夜の停電は、災害の中でも最も恐怖と危険が伴う時間帯です。スマホではなくランタン・ヘッドライトを用意し、家族全員が“自分の明かりを持てる”状態を作ることで、事故・転倒・パニックを防げます。照明の備えは簡単で効果が大きく、命を守る重要な対策です。

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