【防災士が厳選】災害時の“薬が切れる”を防ぐ方法|持病・常備薬・子どもの薬を守る実践対策

地震・台風・豪雨などで避難や停電・断水が続くと、最も困るトラブルの一つが「薬が切れる」ことです。特に持病やアレルギーのある人は命に関わるため、事前の備えがとても重要です。ここでは災害時の薬不足を防ぐための実践的な対策をまとめます。

■災害時に薬が手に入らない理由
・薬局が停電で営業できない
・道路寸断で物流が止まる
・病院の診療が中断
・予約していた薬の受け取りができない
・薬局の在庫がすぐに品薄になる

「災害が大きいほど、薬は最初に不足する」傾向があります。

■薬が切れると起きるトラブル
・持病の悪化(高血圧・糖尿病・喘息・心疾患など)
・アレルギー症状の再発
・痛み・発熱時の対処ができない
・不安やストレスが急増
・子どもの体調悪化に対応できない

避難生活はストレスが多く、薬の必要性は普段より高まります。

■災害時にまず必要な薬
・持病の処方薬(最低1週間分)
・頭痛薬・解熱剤
・胃腸薬
・アレルギー薬(花粉症含む)
・湿布・塗り薬
・子どもの常備薬(風邪薬・鼻炎薬など)
・救急セット(消毒・ガーゼ)

“処方薬+市販薬”の両方を備えておくことで安心感が大きく変わります。

■薬を切らさないためにできる備え
・処方薬を“残り5日”になったら早めに受け取る
・病院の定期受診を後回しにしない
・薬の予備を1週間分ストック
・家族の薬を一つのケースにまとめておく
・お薬手帳を避難袋に入れておく
・子どもの薬は学年ごとに見直す

特に“早めの受け取り習慣”は効果が圧倒的です。

■薬の保存で気をつけること
・高温多湿を避ける
・直射日光を避ける
・期限切れチェック(年に2回)
・飲み忘れ用に少量のストック
・避難袋は湿気対策をする

薬は保存状態が悪いと効果が落ちることがあります。

■避難所での薬トラブルを防ぐコツ
・「持病があります」と最初に伝える
・薬の在庫を早めに相談
・お薬手帳を提示して情報共有
・他の人から薬をもらうのは絶対にNG
・処方薬は必ず本人のものを使用

避難所では“薬のあるなし”が生活の安定に直結します。

■手に入らない場合の最終手段
・自治体の医療班に相談
・災害救護所を利用
・薬局が再開したタイミングを狙う
・遠方の薬局(停電していない地域)へ移動
・ドラッグストアの仮設販売を確認

体調悪化がある場合は、医療班への相談が最優先です。

■家庭でできる薬のリスト化
・家族全員の薬名
・容量・用法
・残量
・アレルギーの有無
・かかりつけ病院
・最寄りの薬局

スマホメモや紙でまとめておくと、避難時の混乱が大幅に減ります。

■まとめ
災害時の薬切れは、命に関わる重大リスクです。処方薬は1週間分のストック、市販薬は多めに備えておくことで、避難生活の不安が一気に減ります。薬を切らさない習慣づけと、家族の薬リスト化をしておくことで、災害時の健康トラブルを確実に防ぐことができます。

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