災害時に最も怖いのは「スマホのバッテリーがゼロになること」です。停電が長引くと充電できず、家族連絡・情報収集・避難情報が全部途切れます。ここでは、防災士として“停電中でもスマホを生かし続ける方法”をまとめます。
■災害時にスマホがすぐ電池切れになる理由
・地震直後はアクセス集中で電波をつかみ続ける
・停電でWi-Fiが使えない
・SNSチェックの回数が増える
・明るい画面で消耗が激しい
・動画視聴・ニュース速報でバッテリーが減る
“災害時は通常の1.5〜2倍”の減り方をします。
■停電直後にすべき節電設定
・低電力モード
・画面の明るさを最小へ
・Wi-Fi OFF
・Bluetooth OFF
・位置情報 OFF
・アプリを完全終了
・通知を必要最低限に
・省電力モード固定
これだけで“半日〜1日”も電池寿命が伸びます。
■やってはいけない設定
・動画ニュースを見続ける
・SNSを頻繁に更新
・ライトを常時点灯
・位置情報アプリを長時間起動
・ゲームを起動
災害時は“スマホ消耗＝命のリスク”になります。
■最優先で準備すべき充電アイテム
・モバイルバッテリー（10,000mAh〜20,000mAh）
・ソーラーチャージャー
・乾電池式充電器
・車のシガーソケット充電器
・USBケーブル（複数）
・節電モード付きランタン
最低でも“家族分＋予備1台”が必要です。
■停電中の充電ポイント
・車（エンジンをかける時は換気必須）
・モバイルバッテリー
・ソーラーパネル（晴天時）
・他の家電のバッテリーから逆充電
・モバイルライトからUSB給電
車の充電は「換気」「一酸化炭素中毒に注意」が絶対条件。
■充電ができない状況でのバッテリー延命ワザ
・動画や画像は保存せずスクショや軽量モードで
・文字情報中心にする
・機内モード＋最低限だけ通信
・ライトは“天井に向ける間接照明”で短時間使用
・スマホを冷やしすぎない（寒さで電池が減る）
“使わない時間を増やす”のが一番効果的です。
■スマホ充電が完全にできなくなった時の最終手段
・電源を完全OFFして必要時だけON
・1時間に1回だけ情報確認
・SMSや短文のみにする
・災害伝言ダイヤル171の利用
・自治体の防災ラジオ／広報車から情報を得る
スマホが使えなくても、情報取得の手段はあります。
■事前の備えで最も重要なこと
・モバイルバッテリーを“常時満タン”に
・ケーブル類を1つにまとめて収納
・災害用バッグに20,000mAhを1台固定
・スマホ本体の買い替え（バッテリー劣化対策）
・アプリの事前インストール（地震・雨雲・停電情報）
スマホの電源確保は“災害対策の生命線”です。
■避難所でのスマホ対応
・充電スペースは争奪戦
・譲り合いが必要
・長時間の占有はマナー違反
・ポータブル電源がある避難所も増加
・夜間は混みやすい
避難所では自分の電源を確保しておく方が安心です。
■まとめ
災害時にスマホの電池が切れると、情報と連絡手段が失われます。停電直後の節電設定、モバイルバッテリーの準備、車の充電、ソーラーチャージャーの活用など、複数の手段を持っておくことで“スマホを死なせない状態”が作れます。スマホの命＝あなたと家族の命を守る重要な防災行動です。
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