【防災士が解説】災害時の“ブルーシート活用術”知らないと損する応急処置テクニック

台風・豪雨・地震の後に必ず役立つのが「ブルーシート」。
屋根補修・雨漏り対策・間仕切り・荷物保護など、1枚あるだけで生活の安心度が大きく変わります。ここでは、災害時に使うブルーシートの現実的な活用方法をまとめます。

■ブルーシートが必要になる主な場面
・屋根瓦が落ちた
・雨漏りが始まった
・窓ガラスが割れた
・外壁の一部が損傷
・避難所でプライベート確保
・浸水後の泥除け
・濡れた荷物の一時保管
・屋外作業の雨よけ

ブルーシートは“応急処置の万能アイテム”です。

■屋根が破損したときの応急処置
・無理に屋根に登らない
・プロが来るまでの応急処置に徹する
・濡れた屋根は滑って危険
・長尺の支柱(2×4材など)と併用
・砂袋・土のうで固定すると安定

屋根補修は危険性が高く、専門業者に依頼するのが基本です。

■雨漏りを止める応急処置
・天井からの落水にバケツやタオル
・水の落ちる部分の真下に養生シート
・ブルーシートを屋内側に敷くだけで被害軽減
・電源コード周りは水に注意
・漏電の恐れがある場合はブレーカーを落とす

小さな雨漏りでも数時間で家財が大きく濡れます。

■窓ガラスが割れたときの使い方
・内側からブルーシートを貼り付ける
・ガムテープで“米印”を作って固定
・落下ガラスは必ず軍手で処理
・外側から貼ると風で飛びやすい
・雨風の侵入を一時的に防ぐ

破損部分の応急処置として最も手軽な方法です。

■床が泥で汚れたときの使い方
・ブルーシートを敷いて泥の広がり防止
・一時的な荷物置き場として活用
・泥水作業の汚れ対策に便利
・洗浄後の乾燥スペースにも使える

浸水後は“泥の移動を防ぐ”ことが重要です。

■避難所での使い方
・寝るスペースの湿気防止
・床の冷たさ対策
・プライバシー確保の間仕切り
・荷物の仕分け
・子どもの遊びスペース作り

避難所でブルーシートは“安心と快適さ”を作る道具になります。

■ブルーシートの選び方
・厚さは#3000(丈夫で長持ち)
・薄いタイプは風で破れやすい
・大きめサイズが多用途で便利
・UV加工されていると耐久性アップ
・色は青以外もあるが“青は視認性が高い”

安い薄手は災害用には不向き。厚手タイプが安心です。

■固定に必要な道具
・ロープ
・ガムテープ
・土のう袋
・カラビナ
・洗濯ばさみ
・テント用ペグ

固定道具が揃うと、ブルーシートの性能が大幅に上がります。

■災害前の準備
・厚手ブルーシート2〜3枚
・太めのロープ
・土のう袋(折りたたみ可)
・強力ガムテープ
・直射日光に強いタイプを選ぶ
・サイズ別に複数用意

事前の備えがあるだけで“雨漏り・窓割れトラブル”に強くなります。

■まとめ
ブルーシートは「家の応急処置」「雨漏り対策」「避難所の快適性アップ」に欠かせない防災アイテムです。屋根補修は危険ですが、窓割れや雨漏りの応急処置は自分でも対策可能。事前に厚手のブルーシート・ロープ・ガムテープを備えておくことで災害直後の被害を大きく減らせます。

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