【防災士が解説】災害時の“パジャマ問題”をどう解決する?着替えが足りない・寒い・汗ばむときの服装テクニック

災害時は「寝巻きのまま避難した」「パジャマが濡れた」「着替えが足りない」など、睡眠時の服装トラブルが必ず発生します。パジャマは睡眠の質・体温調整・衛生面に大きく影響し、避難生活では“機能が高い服装”へ切り替えることが重要です。ここでは、パジャマが使えない状況での代替方法と対処法をまとめます。

■災害時にパジャマが使えなくなる理由
・水害で濡れる
・泥やほこりが付着
・汗で湿る
・洗濯できない
・避難中に破れる
・避難所の床が冷えて寒い
・着替えが1〜2着しかない

“濡れたパジャマ”は体温低下の原因になるため危険です。

■着替えがない時の代替方法
・Tシャツ+スウェット
・スポーツウェア(速乾素材)
・ジャージ上下
・フリース素材で保温性アップ
・速乾インナー(ユニクロなど)

ポイントは「乾きやすい」「動きやすい」「温度調整しやすい」。

■避難所での最適な寝間着
・長袖Tシャツ+ジャージ
・スポーツインナー+薄手の上着
・フリース1枚で体温調整
・靴下は蒸れない薄手を着用

体育館は夜間、意外と冷えるため“重ね着”が基本です。

■濡れたパジャマの応急処置
・タオルで吸水
・新聞紙で湿気を取る
・屋外の風で短時間干す
・乾かない場合は“部分乾燥”でもOK
・泥水がついたら使用しない

湿った衣類は、健康リスク・睡眠の質を大きく下げます。

■寒いときの対策
・パジャマの上に1枚軽い上着
・ネックウォーマーが効果的
・手首・足首を温める
・靴下の重ね履きは蒸れに注意
・アルミブランケットで保温

体温を失いやすいのは「首・手首・足首」です。

■暑いときの対策
・速乾Tシャツ一枚
・汗を拭いてから寝る
・湿気がこもるので換気を意識
・タオルを枕に敷いて汗対策

避難所の夏は“蒸し暑さ × 密集”で寝苦しくなります。

■下着の管理が最重要
・毎日交換目標
・汗が多い日は2回交換も
・シャワーがなくても体を拭けば下着の持ちが良くなる
・子どもは特に汗をかきやすい

下着は“パジャマ以上に重要”。

■におい対策
・寝る前に首・脇・足を拭く
・汗ふきシートで簡易清潔
・衣類消臭スプレーも有効
・布団にこもった汗のにおいはタオルで軽減

快適に眠るための小さな積み重ねが大切です。

■パジャマが足りないときの危険性
・体温低下
・汗冷え
・寝つきが悪くなる
・疲労回復の遅れ
・皮膚トラブル
・におい・衛生悪化

避難生活は“衣類の不足”が大きなストレスになります。

■災害前に準備しておくと良いもの
・速乾Tシャツ
・ジャージ上下
・フリース
・薄手のパーカー
・靴下(複数)
・タオル3〜5枚
・速乾インナー(体温調整に最強)

軽量で着回しが効く服装が、避難時に非常に役立ちます。

■まとめ
災害時にパジャマが使えない状況は、睡眠の質と体温調整に大きく影響します。速乾素材の服・スポーツウェア・ジャージなどを代替パジャマとして使うことで、安全に快適に眠ることができます。衣類を乾かす工夫や、下着の管理を徹底することで、避難生活の不快感と疲労を大幅に減らせます。

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