災害時、車の中に閉じ込められるリスクは決して低くありません。水害による冠水、事故による変形、ドアが開かない状況など、車は一瞬で「安全な空間」から「危険な密閉空間」に変わります。そんなときに最後の脱出手段となるのが非常用ガラスハンマーです。防災の視点から、その必要性を整理します。
■① 車内に閉じ込められる危険な状況
大雨による道路冠水、河川氾濫、事故による車体変形などで、ドアが開かなくなるケースがあります。電気系統が止まるとパワーウィンドウも使えず、外へ出る手段がなくなります。
■② 水害時の車内は想像以上に危険
車が水に浸かると、わずか数分で水位が上がります。水圧によりドアは開かなくなり、冷静な判断が難しくなります。初動で脱出できるかどうかが生死を分けます。
■③ なぜガラスハンマーが必要なのか
車のガラスは強化されており、手や足で割ることは困難です。ガラスハンマーは一点に衝撃を集中させることで、短時間で脱出口を作ることができます。非常時に確実に使える道具です。
■④ フロントガラスとサイドガラスの違い
フロントガラスは合わせガラスのため割れにくく、脱出口には向きません。狙うべきはサイドガラスで、ガラスハンマーの効果が発揮されやすい構造になっています。
■⑤ シートベルトカッター付きの利点
事故や水没時にはシートベルトが外れないこともあります。シートベルトカッター付きの非常用ハンマーであれば、脱出までの動作を一つにまとめられ、時間短縮につながります。
■⑥ どこに置くかで生死が分かれる
非常用ガラスハンマーは、トランクやグローブボックスでは意味がありません。運転席や助手席からすぐ手が届く場所に設置することで、非常時に即座に使えます。
■⑦ 防災用として選ぶ際の注意点
防災用として選ぶ際は、片手で使えること、確実に割れる構造であること、固定ホルダー付きであることが重要です。安価でも信頼できる構造のものを選ぶ必要があります。
■⑧ 車を使う人ほど備えが必要
通勤、送迎、レジャーなど、日常的に車を使う人ほど災害リスクにさらされています。非常用ガラスハンマーは、車に常備してこそ意味を持つ防災用品です。
■まとめ|車内脱出の備えは命を守る行動
非常用ガラスハンマーは、使わずに済むのが理想ですが、いざという時には命を守る最後の手段になります。車を使う以上、備えておく価値は十分にあります。
結論:
非常用ガラスハンマーは、車内での災害や事故から命を守るために必須の防災アイテムです。
防災士として水害や交通事故の事例を見てきた経験からも、事前に備えていたかどうかで脱出の成否が大きく分かれると強く感じています。

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