個室サウナは「プライベート」「隠れ家」といった魅力から利用者が増えています。一方で、密閉空間・高温環境・火気や電気設備が重なることで、ひとたび異常が起きると重大事故につながる危険性も抱えています。今回の個室サウナでの火災事案を踏まえ、防災の視点から注意すべきポイントを整理します。
■① 個室サウナは密閉性が高い
個室サウナは外部との空気の入れ替えが少なく、異常が起きても気づきにくい構造です。煙や有毒ガスが短時間で充満する危険があります。
■② 高温環境は判断力を低下させる
サウナ内では高温・脱水により判断力が鈍りやすくなります。異変を感じても、行動が遅れることで逃げ遅れにつながる可能性があります。
■③ 火災初期でも致命的になりやすい
壁の一部が焼ける程度の火災でも、煙や一酸化炭素の影響で意識障害を起こすことがあります。火炎よりも煙が最大の脅威です。
■④ 個室空間では助けを求めにくい
完全個室では周囲の利用者やスタッフが異変に気づきにくく、非常時の発見が遅れがちになります。これが被害拡大の要因になります。
■⑤ 非常ベル・非常ボタンの重要性
非常ベルや非常ボタンが適切に機能し、利用者が使い方を理解しているかが生死を分けます。設備があっても認識されていなければ意味を成しません。
■⑥ 利用者側にも防災意識が必要
体調不良時の利用回避、異臭・異音への即時反応、少しでも異常を感じたら退出する判断が重要です。「もったいない」は命取りになります。
■⑦ 事業者に求められる防災対策
換気設備の確保、火災感知器の適切な設置、定期点検、利用者への注意喚起表示など、個室特有のリスクを前提とした対策が不可欠です。
■⑧ 密閉型レジャー施設は火災リスクが高い
サウナに限らず、個室カラオケ、ネットカフェ、個室スパなども同様のリスクを抱えています。構造そのものがリスクであることを認識する必要があります。
■まとめ|快適さの裏にあるリスクを忘れない
個室サウナは魅力的な空間である一方、火災や体調急変時には逃げ遅れやすい危険な環境でもあります。利用者・事業者双方の防災意識が事故防止の鍵となります。
結論:
個室サウナは密閉・高温という特性上、火災や煙による事故が致命的になりやすく、異変を感じたら即時退出する判断が命を守ります。
防災士として火災現場や密閉空間事故を見てきた立場からも、「異常を感じたら迷わず離れる」という行動が、最も確実な自己防衛だと強く感じています。

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