災害は外出先だけで起きるものではありません。
実は、料理中の台所は、家庭内で最もリスクが重なる場所のひとつです。
火・水・刃物・電気。
そこにスマホ通知やデジタル情報が加わることで、被害は一気に拡大します。
■① 料理中は「注意力が分断」されている
料理中は同時に多くのことをしています。
・火加減を見る
・手元で包丁を使う
・音やにおいを気にする
・家族の声に対応する
この状態で地震速報や緊急通知が鳴ると、
判断が一瞬遅れるのが最大の問題です。
■② 料理中に多い初動ミス
過去の事例や現場の声から、料理中に起きやすいミスは次の通りです。
・火を止めずに動いてしまう
・揺れの中で鍋や油に近づく
・スマホを確認しようとして転倒
・「すぐ収まる」と判断してしまう
特に揚げ物中は、火災リスクが非常に高い状態です。
■③ スマホ確認が危険になる瞬間
料理中のデジタル防災で注意すべきは、
・手が濡れている
・床が滑りやすい
・視線が下を向く
この状態でスマホを見ることです。
通知を確認しようとして、
・転倒
・やけど
・刃物事故
につながるケースは決して少なくありません。
■④ 料理中は「音」で情報を受け取る
料理中のデジタル防災で有効なのが、
・緊急速報の音
・防災アプリの警報音
・スマートスピーカーの音声通知
画面を見る前に、まず音で察知することが重要です。
手を止め、火元から離れる判断を優先してください。
■⑤ 家族で決めておきたい台所ルール
平時に、家族で次のルールを共有しておくことが重要です。
・強い揺れを感じたら火から離れる
・無理に消そうとしない
・揚げ物中は最優先で距離を取る
・スマホは後回し
「火より情報を見に行かない」
これが台所の鉄則です。
■⑥ 高齢者ほど注意が必要な場面
高齢者は、
・反射的に火を止めに行く
・物を押さえようとする
傾向があります。
デジタル防災としては、
・音声通知
・簡単なルール
・「揺れたら離れる」の徹底
がとても重要になります。
■⑦ 防災士として強く伝えたいこと
現場で何度も感じたのは、
「火は守ろうとしない方が安全」
という事実です。
料理はやり直せます。
命はやり直せません。
■まとめ|料理中の防災は「離れる勇気」がすべて
料理中の災害対応で大切なのは、
・画面を見ない
・火から離れる
・音を合図に行動する
デジタル防災とは、
スマホを見ることではなく、正しい行動につなげることです。
台所は、家庭の中で最も危険と隣り合わせの場所。
だからこそ、
「料理中の防災」を家族の共通認識にしてください。

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