【防災士が解説】“災害時の洗顔・スキンケア問題”をどう乗り切る?水が使えないときの肌トラブル予防術

断水・停電・避難生活になると、多くの人が困るのが「洗顔ができない」「スキンケアができない」という問題。
特に汗・ほこり・乾燥が重なる避難生活では、肌荒れ・かゆみ・ニキビ・湿疹が急増します。ここでは、防災士の現場目線で“水なしで肌を守る方法”をまとめます。

■なぜ災害時は肌トラブルが増えるのか
・洗顔できない
・乾燥した空気
・汗やほこりを拭き取れない
・不規則な睡眠
・ストレス
・マスクのつけっぱなし
・衛生環境が悪い

女性だけでなく、男性・子ども・高齢者にも多発します。

■水なしでできる洗顔方法
① ウェットティッシュで“押し拭き”
・こするのではなく、押して汚れを吸わせる
・敏感肌用のシートが最適

② 化粧水を含ませたコットンで拭く
・最小限の水分で清潔を確保
・顔・首・耳の後ろも忘れずに

③ マウスウォッシュを少量含ませて拭く
・油分・菌に強い
・香りが気になる人は避ける

④ 蒸しタオルでふき取る
・お湯が少しあれば最適
・肌に優しく汚れが落ちる

水なしでも、十分な洗顔は可能です。

■スキンケアができないときの対処
・ワセリンや保湿クリームを少量だけ
・手のひらで押さえるように伸ばす
・乾燥部分にだけ塗る
・化粧水は“少量”でも効果あり

避難生活では“塗りすぎ”より“必要最低限”が大切。

■男性の肌トラブルを防ぐポイント
・ひげ剃りは控えめに
・剃る場合は蒸しタオル or シェービングシート
・肌をこすらない
・汗をかいたら早めにふく

男性は“乾燥→かゆみ→掻く→炎症”の悪循環に陥りやすい。

■子どものスキンケア
・汗をこまめに拭く
・ベビーローションを少量
・かゆみが強いときは冷やす
・マスクを外す時間を作る

子どもは皮膚が薄いため刺激に弱い。

■高齢者の肌トラブルが危険な理由
・乾燥しやすい
・皮膚が薄い
・汗をかきにくい
・痒みが我慢できず傷にしやすい

保湿と清潔を“家族が一緒に”サポートします。

■避難所での洗顔のコツ
・混雑時間を避ける
・水はコップ半分でも十分
・タオルを複数持つ
・顔をこすらず押し拭き
・スキンケア用品は小分けで持ち運ぶ

水を最小限にしても、清潔さは保てます。

■準備しておくと安心な“水なし洗顔セット”
・敏感肌用フェイスシート
・コットン
・化粧水(小容量)
・ワセリン
・ベビーローション
・タオル
・ミニ鏡
・小分けポーチ

普段使っている化粧品の“旅行サイズ”を非常袋に入れるだけでOK。

■まとめ
災害時の洗顔・スキンケア問題は、見た目だけでなく健康のためにも重要です。
水がなくても、フェイスシート・蒸しタオル・最低限の保湿で、肌の清潔と健康は守れます。避難生活では“水なしでできるケア”を知っておくことが、心身の安定につながります。

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