引っ越しの内見で、
・部屋がきれい
・駅が近い
・家賃が安い
これだけで決めてしまう人は少なくありません。
しかし、防災士として必ず伝えたいのが
浸水想定区域の確認は必須ということです。
■① 浸水想定区域とは何か
浸水想定区域とは、
・河川の氾濫
・大雨による内水氾濫
・高潮
などによって、
どの程度・どの深さまで水が来るかを想定した区域です。
想定は机上の空論ではなく、
過去の災害・地形・雨量データをもとに作られています。
■② 「浅い浸水」でも生活は破綻する
よくある誤解が、
「50cmくらいなら大丈夫」という考えです。
しかし、
・エアコン室外機が浸かる
・給湯器が使えない
・車が水没する
・トイレが流れない
床下浸水レベルでも生活は一気に崩れます。
■③ マンション高層階でも無関係ではない
「高層階だから浸水しない」は半分正解で、半分間違いです。
・エレベーター停止
・電気設備の浸水
・断水
・孤立
建物が無事でも、
生活インフラが止まる可能性があります。
■④ 引っ越し前に必ず見るべきポイント
浸水リスクで確認すべき点は以下です。
・浸水の深さ
・浸水継続時間
・近くの河川・水路
・排水設備の状況
「何cm浸かるか」だけでなく、
何日使えなくなるかが重要です。
■⑤ 雨の日の内見は最高の教材
可能であれば、
・雨の日
・大雨の翌日
に現地を見ることをおすすめします。
・道路に水が溜まる
・排水が追いついていない
・低い土地に水が集まる
こうした兆候は、
ハザードマップ以上にリアルです。
■⑥ 夜間・在宅時の浸水は特に危険
浸水は、
・夜間
・就寝中
・停電
と重なりやすい災害です。
水位は静かに上がり、
気づいたときには避難困難になることもあります。
■⑦ 引っ越し後すぐに決める「逃げ方」
新居に入ったら、必ず決めてください。
・どこへ避難するか
・徒歩か車か
・どのタイミングで動くか
浸水は「様子見」が最も危険です。
■⑧ 浸水想定区域に住む現実的な備え
どうしても区域内に住む場合は、
・重要物は高い場所へ
・コンセント位置の確認
・止水板や土のうの検討
・早期避難を前提にする
住み方を変える防災が必要です。
■⑨ 引っ越しは最大の防災チャンス
防災対策は、
住んでから変えるのは難しい。
だからこそ、
引っ越し前が最大のチャンスです。
■まとめ|水は静かに生活を奪う
浸水は、
・派手ではない
・音も小さい
・でも確実に生活を壊す
災害です。
引っ越し先を選ぶことは、
命と生活を選ぶことでもあります。
「知らなかった」を防ぐために、
浸水想定区域の確認を、必ず行ってください。

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