災害時の食支援というと、
配給や炊き出しが注目されがちです。
しかし復興の現場では、
「次の食を生み出す力」が失われることが、
長期的な飢餓を生みます。
■① 災害は“今ある食”だけでなく“未来の食”を奪う
洪水
津波
土砂災害
これらは、
作物だけでなく
種子
苗
農地
を一気に失わせます。
これは一時的な不足ではなく、
生産基盤の消失です。
■② 種がなければ、畑はあっても食べられない
被災地ではよく、
「畑は残ったが、何も植えられない」
という声が出ます。
理由は単純で、
種が流された
保存庫が浸水した
流通が止まった
からです。
■③ 支援物資では復興は完結しない
支援食は命をつなぎます。
しかし、
支援だけに頼る期間が長引くほど、
自立は遠のきます。
食を“受け取る側”から
“生み出す側”へ戻ることが、
飢餓ゼロへの分岐点です。
■④ 被災地で重要になる「地域の在来種」
在来種は、
その土地の気候に強く
手入れが少なく
再生力が高い
災害後の厳しい環境ほど、
在来種の強さが生きます。
■⑤ 種の喪失は文化の喪失でもある
種は単なる資源ではありません。
地域の食文化
家族の知恵
暮らしの記憶
そのすべてが詰まっています。
災害は、文化的飢餓も引き起こします。
■⑥ SDGs目標2が示す“持続可能な食”
飢餓ゼロとは、
配る量を増やすことではなく、
生み出し続けられる仕組みを守ること。
種を守ることは、
最も地味で、最も重要な防災です。
■⑦ 個人にもできる「種の防災」
家庭菜園
ベランダ栽培
種の保存
これらは趣味ではなく、
小さな食の自助力です。
都市部でも意味があります。
■⑧ 復興を早めるのは“鍬と種”
被災地で本当に前向きな表情が戻る瞬間は、
最初の作付けができた日です。
食を作れるという感覚は、
人の尊厳そのものです。
■まとめ|飢餓ゼロは「次の一粒」を守ること
災害時の飢餓対策は、
炊き出しで終わりません。
結論:
「種を守る防災こそが、最も持続可能な飢餓対策である。」
防災士として、
畑に最初の芽が出た瞬間に、
被災者が涙を流す姿を何度も見ました。
食は、生きる力そのものです。

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