【防災士が解説】防災×SDGs目標5|災害時に表面化する「女性の安全リスク」と見過ごされがちな防災盲点

災害時、防災の話題は食料や水、避難所の確保に集中しがちです。しかし現場では、女性だからこそ直面する安全リスクが確実に存在します。この問題は「特別な配慮」ではなく、防災の基本として扱うべき課題です。


■① 災害時に増える女性特有の不安

避難所では、
・着替えや授乳の場所がない
・夜間のトイレが怖い
・人の視線が気になる
といった声が多く聞かれます。これらは命に直結しないため、後回しにされがちです。


■② 安全面の問題は「声を上げにくい」

被災者は、
・迷惑をかけたくない
・非常時だから我慢すべき
という心理に陥りやすく、不安を口に出せなくなります。結果としてリスクが放置されます。


■③ 実際に多かった失敗

「特に問題は出ていない」と判断し、照明の増設や動線改善を後回しにした結果、夜間のトラブルや体調不良が発生した事例がありました。


■④ 現場で見た“誤解されがちポイント”

「事件が起きていない=安全」という誤解です。
多くの場合、危険は“起きなかった”のではなく、“我慢されていた”だけでした。


■⑤ 行政側が言いにくい本音

避難所の安全対策は、人手・予算・資機材すべてが足りません。すべてを完璧に整えることは現実的に難しいのが本音です。


■⑥ 防災で必要な「予防的視点」

・トイレや通路の照明強化
・簡易パーテーションの活用
・夜間巡回体制
小さな対策でも不安は大きく軽減されます。


■⑦ ジェンダー配慮は全体の安全を高める

女性の不安を解消する対策は、
・高齢者
・子ども
・障がいのある人
の安全性向上にも直結します。


■⑧ 平時からできる備え

・避難所レイアウトを事前に検討
・女性の意見を防災会議に反映
・訓練で「夜」を想定する
平時の準備が、非常時の安心を生みます。


■まとめ|安全は「起きてから」では遅い

災害時の女性の安全確保は、防災の質そのものを問う問題です。

結論:
ジェンダー視点を入れることは、防災を弱くするのではなく強くする

防災士として、表に出ない不安が積み重なり、心身を壊す被災者を見てきました。SDGs目標5は、防災の現場にこそ必要な視点です。

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