日本は水資源が豊かな国だと言われます。しかし災害が起きた瞬間、その常識は簡単に崩れます。SDGs目標6「安全な水とトイレ」は、防災の中でも最も現実的で、かつ軽視されがちなテーマです。
■① 日本は「水が豊富」でも「水に弱い」
雨が多くダムも多い日本ですが、水道は電気・ポンプ・浄水場というインフラに依存しています。
地震や豪雨で一箇所止まるだけで、広範囲が断水します。
■② 断水で最初に困るのは飲み水ではない
実際の現場で最初に問題になるのは、
・トイレ
・手洗い
・食器洗い
・体を拭く水
です。飲料水だけ備えていても生活は回りません。
■③ トイレ問題は水問題そのもの
水がなければトイレは使えません。
簡易トイレがあっても、手洗い水や清掃用水が不足すると感染症リスクが一気に高まります。
■④ 行政が本音では言いにくい現実
給水車は万能ではありません。
・人手不足
・道路寸断
・優先順位
の問題で、全世帯に十分な水が届くまでには時間がかかります。
■⑤ 在宅避難ほど水の備えが重要
避難所より在宅避難の方が、水の消費量は多くなりがちです。
自宅トイレ・生活用水を前提にするからです。
■⑥ SDGs目標6は「災害耐性」の指標
安全な水と衛生は、平時の指標であると同時に、
災害時に地域がどれだけ持ちこたえられるかを測る尺度です。
■⑦ 個人ができる現実的な対策
・飲料水+生活用水を分けて備蓄
・浴槽に水をためる習慣
・給水袋・ポリタンクの準備
小さな工夫が数日分の余裕を生みます。
■⑧ 水の備えは「量」より「使い道」
何リットルあるかより、
「何に使うか」を想定しているかが重要です。
トイレ・衛生・調理、この順番を忘れないことがポイントです。
■まとめ|水を制する地域は災害に強い
断水は生活の質を一気に奪います。
結論:
SDGs目標6は、防災における最重要インフラ指標
防災士として、断水が長引くほど人の心と体が削られていく現場を見てきました。水の備えは、命と尊厳を守る備えです。

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