災害時、「水はあるのにトイレが使えない」という状況が各地で発生します。これは偶然ではなく、日本の水・下水システムが抱える構造的な弱点です。SDGs目標6は、防災の核心に直結しています。
■① 日本のトイレは水インフラ依存型
多くの家庭や施設のトイレは、
・上水道
・下水道
・電気
この3つに依存しています。どれか一つ止まれば機能しません。
■② 実際に多かった失敗「水だけ確保していた」
被災地でよく見られたのが、
「飲み水は足りているのに、トイレが使えない」
という状況です。生活用水・排泄対策まで想定していないケースが非常に多くありました。
■③ 簡易トイレがあっても解決しない理由
簡易トイレだけでは、
・手洗い水不足
・臭気対策不足
・ゴミ処理問題
が必ず発生します。トイレ問題は「水+運用」のセットです。
■④ 行政側が言いにくい本音
行政備蓄のトイレは数に限りがあります。
全世帯分を即時配布することは物理的に不可能です。
そのため「各家庭での備え」が前提になっています。
■⑤ SDGs目標6は尊厳を守る目標
トイレが使えない状況は、
・高齢者
・障がい者
・子ども
に特に大きな負担を与えます。これは人権と直結する問題です。
■⑥ 在宅避難ほど排泄対策が重要
在宅避難では、
・自宅トイレが使えない
・近隣トイレも使えない
という二重の問題が起きます。事前準備がないと生活は破綻します。
■⑦ 現実的な個人対策
・簡易トイレ(最低5日分)
・手洗い用水の確保
・消臭・防臭資材
・ゴミ保管場所の想定
これだけでトイレ問題の8割は軽減できます。
■⑧ 水とトイレはセットで考える
水だけ、トイレだけの備えでは不十分です。
「排泄→清潔→廃棄」まで一連で考えることがSDGs的防災です。
■まとめ|トイレ対策は命の質を守る防災
災害時のトイレ問題は必ず発生します。
結論:
SDGs目標6は「生き延びる」だけでなく「人として生活する」ための防災目標
防災士として、トイレ問題が解決しない避難所ほど心身の不調が急増する現場を見てきました。備えは尊厳を守る行動です。

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